Facebook広告(Meta広告)は、ターゲティング精度が高く、低費用から始められるので負担も少なく、集客を加速させて自動化させるために非常に便利な広告です。
そんなFacebook広告の出稿方法の中で「ダイナミッククリエイティブ」と呼ばれる出稿方法(機能)があるのですが、あなたは利用していますか?
私が今まで話を聞いたイメージですが、半分くらいの方が使っていない印象です。
では、なぜ使わないのか理由を聞くと、「何がどう変わるか分からないから」と答える方がほとんどです。
そこで今回の記事では、ダイナミッククリエイティブについて理解されていない方に向けて、特徴やメリットデメリット、設定方法について詳しく解説していきます。
ちなみに、ダイナミッククリエイティブ機能の前に、Facebookの始め方や初期設定について詳しく学びたい方は、こちらの記事から読み進めてください。
→Facebook広告のやり方!初心者必見スタートアップ完全マニュアル!
目次(タップでジャンプ)
Facebook広告のダイナミッククリエイティブとは?
ダイナミッククリエイティブは、複数の広告コンポーネント(画像、動画、テキスト、コールトゥアクションなど)をこれまでにない方法で自動的に組み合わせて配信し、広告の効果を高めるものです。広告を見る人に合わせてクリエイティブのバリエーションが自動で作成されるため、高い効果を期待できます。
ダイナミッククリエイティブをすごく簡単に説明すると、「画像やテキストを複数セットしておくと、Facebook広告が自動で最適化して効果が高い組み合わせで配信してくれる機能」です。
ただ「自動の最適化」と言っても得手不得手があるので、この後のメリット・デメリットの項目をしっかり理解して使うことをおすすめします!
ダイナミッククリエイティブが使えるキャンペーン目的
ダイナミッククリエイティブの機能を使えるをキャンペーン目的は以下7つです。
- ブランドの認知度アップ
- リーチ
- トラフィック
- アプリのインストール
- 動画の再生数アップ
- リード獲得
- コンバージョン
→Metaヘルプセンター参照:ダイナミッククリエイティブ広告を作成する
ダイナミッククリエイティブで使える広告素材の数はどれくらいか?
ダイナミッククリエイティブを設定することで使用できる素材の数は以下の通りです。
- 画像・動画:最大10個
- メインテキスト:最大5個
- 見出し:最大5個
- 説明文:最大5個
- コールトゥーアクション(CTA):最大5個
画像を10個設定できるからと、10個全て設定する必要はありません。
日予算や設定した目的によって変わりますが、あまり多くの素材をセットしてしまうと、予算が足りずに配信されない状況になることもあるので、少ないくらいの素材で問題ありません。
それでは次に、ダイナミッククリエイティブのメリットについて説明していきます。
ダイナミッククリエイティブのメリット
ダイナミッククリエイティブのメリットはいくつかあります。
- 1つの広告で複数のクリエイティブやテキストを管理できる
- 自動で結果の良いクリエイティブを配信してくれる
- コンバージョン数のアップが見込める
一つずつ説明していきます!
1つの広告で複数のクリエイティブやテキストを管理できる
これまでの出稿方法だと、画像を複数枚配信したい場合は「広告」を複数作成して、各広告に画像を設定していました。※上記画像参照
しかし、ダイナミッククリエイティブを使うことで、1つの広告で最大10枚まで画像を設定することができます。
これは画像だけではなく、「メインテキスト」「説明」「見出し」「コールトゥーアクション」なども複数設定することができます。
さらに、画像やテキストなどをFacebookの機械学習(AI)が最適に組み合わせて、効果が高まるように配信をしてくれます。
そのため、管理画面上でも管理しやすくなるのもメリットです。
自動で結果の良いクリエイティブを配信してくれる
ダイナミッククリエイティブ機能では、例えば「画像1」「画像2」「画像3」の中で、一番反応が取れるとFacebookの機械学習が判断したクリエイティブに配信を寄せていきます。
3つの中で、「画像1」が一番結果が良いと判断されると、画像Aをより多く配信してくれるということです。
そのため、自分で数字を細かく分析しなくても、ある程度はFacebook広告の機械学習に任せて配信することがでるので、運用を自動化したい人にとっては便利な機能です。
コンバージョン数のアップが見込める
上記、複数の広告素材の中から結果が出そうな素材を選定してユーザーに表示してくれると説明しました。
ダイナミッククリエイティブなら、広告を見る人に合わせてクリエイティブのバージョンが自動で生成されたり、キャンペーンの目的に合った広告を優先して配信してくれます。
その結果、必然的に「コンバージョン数」のアップが見込めます。
それでは次は、ダイナミッククリエイティブのデメリットについて説明していきます。
ダイナミッククリエイティブのデメリット
ダイナミッククリエイティブを利用する前には、デメリットも抑えておきましょう。
- クリエイティブ変更でエンゲージメントがリセットされる
- 配信が偏ってしまうことがある
- 一度ダイナミッククリエイティブ機能をオンで公開すると修正できない
一つずつ詳しく説明していきます!
クリエイティブ変更でエンゲージメントがリセットされる
広告運用は、テストを繰り返すことが非常に重要で、成果の低い画像は削除したり、メインテキストを変更したりするなど、編集を行う方も多いはずです。
→広告運用の効果を高める!画像やLPのABテストを繰り返す方法!
ですがダイナミッククリエイティブを使用していると、何かを変更するときに「広告のエンゲージメント」がリセットされます。
例えば、1枚の画像を変更しただけで、2、3枚目の変更していない画像の「いいね、シェア、コメント」などのエンゲージメントが消えてしまいます。
そのため、エンゲージメントを消したくない場合は、別のキャンペーンを新しく作成して、新しいキャンペーンで新しい広告画像をセットする必要があります。
1つ変更するだけで、全てのエンゲージメントが消えてしまうのはダイナミッククリエイティブのデメリットです。
配信が偏ってしまうことがある
メリットの項目で「結果が出そうな広告に配信が偏る」と説明しましたが、これはデメリットにもなります。
例えば、新しい広告画像を出稿しようと思っても、Facebook広告の機械学習に「今までの画像の方が反応がいいよ~」と判断されてしまえば、新しい画像をセットしたとしても配信自体あまりされません。
そのため、自分で配信量をコントロールできないことがデメリットにもなります。
一度ダイナミッククリエイティブ機能をオンで公開すると修正できない
この後の設定方法の項目で説明しますが、ダイナミッククリエイティブのON/OFF設定は「広告セット」で行います。
そして、ダイナミッククリエイティブを「ON」にして広告を公開すると、その後、設定を「OFF」にすることができません。逆も同じで、一度「OFF」で公開をすると「ON」に変更することはできません。
気軽にON/OFFできる訳ではなく、変更をしたい場合は新しいキャンペーンを作成してON/OFFを設定するしかありません。
そのため、気軽に機能を試すことができないのもデメリットの一つです。
それでは次は、ダイナミッククリエイティブの設定方法について説明していきます。
ダイナミッククリエイティブの設定方法
ここからはダイナミッククリエイティブの設定方法について説明していきます。
今まで広告を運用していた方であれば、特に難しい操作はありませんので、サクッと設定方法を覚えてしまいましょう。
ダイナミッククリエイティブが使えるキャンペーンを作成
キャンペーンの「作成」からダイナミッククリエイティブが使えるキャンペーン目的で説明した「目的を選択」して、「次へ」をクリックします。※今回は「コンバージョン」で説明します。
※ここで「カスタマイズされたコンバージョンキャンペーン」と表示された場合は、「手動コントロール」を選択して次へ進みます。
キャンペーンの設定
「A/Bテスト」「Advantageのキャンペーン予算(キャンペーン予算の最適化)」「キャンペーン入札戦略」などを設定して次へ進みます。
※今回は「ダイナミッククリエイティブの設定方法」がメインなので、コンバージョン広告の出稿方法は別の記事をご確認下さい。
→Facebookコンバージョン広告の出稿方法!キャンペーンから広告セットと広告作成を詳しく解説!
広告セットの作成(ダイナミッククリエイティブをセットする)
次に広告セットの設定画面で「ダイナミッククリエイティブ」をONにします。
他に、「ピクセル」「掲載期間」「配信地域」「オーディエンス」「配置」なども設定して、「次へ」に進みます。
ダイナミッククリエイティブの広告を作成する
ここからは広告の素材(画像や動画、メインテキスト、説明など)を設定していきます。
まずは「画像を選択」から画像を最大10枚まで設定可能です。※動画の場合は横の「動画を選択」から選択可能です。
「見る人ごとにクリエイティブを最適化」をONにすることで、Facebook広告の機械学習が自動で「画像や動画を切り取って配信」したり、「画像の奥行き感を出すためにモーションを追加」をしてくれます。
次に「メインテキスト」「見出し」「説明」「コールトゥーアクション」も複数追加することができます。
最後に、各設定を確認して「公開する」をクリックします。これでダイナミッククリエイティブの広告出稿は完了です。
後は、審査が終われば広告が配信されます。
それでは最後に、各素材の数字の確認方法について説明します。
ダイナミッククリエイティブ広告のデータを確認する
ダイナミッククリエイティブの広告出稿が終わり、広告が配信され始めた後は、数字の分析をしていく必要があります。
説明したように、ダイナミッククリエイティブは1つの広告で複数の素材(画像やメインテキストなど)を利用することができるので、各広告ごとに数字を見ていくわけではありません。
各素材ごとの数字を確認していくことになります。
各素材のデータを確認する方法
各素材を確認する方法は「広告」→「内訳:画像、動画、スライドショー」→「ダイナミッククリエイティブ要素」→「画像、動画、スライドショー」を選択します。
※「画像、動画、スライドショー」ではなく、ウェブサイトURLやテキスト、見出しなどを選択することで、見たい情報を表示させることができます。
データを確認して数字が悪い素材を変更する
各画像のデータが表示されたので、その数値を確認していきます。
データを確認し、クリック率や成約率が低い画像は「変更・削除」を行っていきます。変更・削除は、再度広告を開いて画像を差し替えるだけです。
※上記、デメリットの項目で説明した、エンゲージメントが消えるので注意が必要です。
これでダイナミッククリエイティブのデータ確認方法や素材変更は終了です。
Facebook広告のダイナミッククリエイティブについて最後に
今回は、Facebook広告の機能「ダイナミッククリエイティブ」について、メリットやデメリット、設定方法などについて詳しく解説してきました。
ダイナミッククリエイティブについては、運用が自動化されて楽になる反面、配信の偏りやエンゲージメント消失などのデメリットもあるので、事前にしっかり確認してから運用するようにしましょう。
また、ダイナミッククリエイティブは広告運用を効率化させる1つの機能ですが、Facebook広告には他にも多くの機能があります。
多くの機能があるからこそ、自分に合ったカスタマイズをして効率よく広告を配信できる反面、操作方法や機能の特徴を理解して運用することが重要です。
ちょっとしたポイントを変えるだけで、成果が大きく変わってくるのが広告運用の面白いところなので、ぜひ色んな機能を試してみて下しください!
ちなみに、Facebook広告を使って、集客を自動化させて、売上げが上がる仕組みを構築したい方は、こちらの集客動画を無料で受け取っておいてくださいね!