経営者の動きを止める心のブレーキの正体!一歩踏み出せない原因と外し方

「やりたいことは山ほどあるのに、なぜか行動に移せない」そんな悩みを抱えている経営者の方は少なくありません。
もしかしたら、それは「心のブレーキ」が原因かもしれません。
心のブレーキとは、あなたが気づかないうちにあなたの行動を止めている心理的なストッパーのようなもので、このブレーキの外し方を知っているかいないかで、事業の成長スピードには大きな差が生まれます。
この記事では、経営者の行動を鈍らせる心のブレーキの正体から、その外し方までを具体的に解説します。
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心のブレーキを外せる人がやっている習慣へ
心のブレーキとは?

心のブレーキとは、自分でも気づかないうちに行動を制限してしまう心理的な抑制装置のようなものです。
経営者やフリーランスなど、自ら決断し行動しなければならない立場の人にとって、このブレーキは成長の足かせになります。
似たような言葉に「セルフコントロール」がありますが、これは意識的に行動を制限するのに対して心のブレーキは無意識的に行動を制限します。
セルフコントロールがポジティブな意味で捉えられるのに対して、心のブレーキは「事業のあしかせ」としてネガティブな意味で捉えられる点に注意が必要です。


心のブレーキが発生する原因

心のブレーキが発生する原因はさまざまですが、代表的なものとして以下の2つが挙げられます。
- 過去の失敗体験や評価不安による無意識の抑制
- リスク回避思考と幸せ恐怖症
それぞれ詳しく見ていきましょう。
過去の失敗体験や評価不安による無意識の抑制
「前に失敗したから、またうまくいかないのでは?」という過去の記憶が、新たな挑戦をためらわせることがあります。特に過去の挫折経験が強いと、無意識のうちに「やらない理由」を探しがちになります。
たとえば、過去に立ち上げたプロジェクトで損失を出してしまった経験がある経営者は、次の企画に対しても「また失敗するのでは」と躊躇しやすくなります。
さらに、周囲からの評価を気にしすぎる(評価不安を抱えている状態)と、「失敗して恥をかきたくない」という気持ちが行動を妨げる要因にもなります。
リスク回避思考と幸せ恐怖症
成功した後の責任や変化を恐れ、無意識にブレーキをかけてしまうこともあります。これは「うまくいってしまうこと」への不安、「幸せ恐怖症」です。
たとえば、新規事業の立ち上げで顧客が増えすぎることを想像し、「自分のキャパを超えてしまうのでは」と考えることもあるかもしれません。
自分のキャパを超えるリスクから無意識的に逃げてしまうこともあるのです。

経営判断に影響する心のブレーキの具体例

心のブレーキは、日々の経営判断にも影響を与えます。
具体的な例を3つご紹介します。
- 決断の遅れ
- 資金投資への恐れ
- 他者と比較して動けなくなるSNSマインドセット
詳しく解説します。
決断の遅れ
良いアイデアはあるのに「今じゃないかも」とためらい、結果的にチャンスを逃してしまうのは、典型的な心のブレーキの表れです。
複数の選択肢を比較しているうちにどれも決めきれなくなり、時間だけが過ぎていく「決断疲れ」の状態に陥るケースも少なくありません。
判断を先送りすることで一時的には安心感が得られますが、その結果、成長機会を失ってしまうリスクが高まります。
資金投資への恐れ
投資すべきと分かっていても、「もし失敗したら…」という恐れが行動を止めるのも心のブレーキの一例です。
自己資金を投じる場面では、過去の損失経験や、周囲からの「無謀だ」といった声が心の中で響き、冷静な判断ができなくなることもあります。
たとえば、Web広告を活用したいのに資金を失うことを恐れ、一歩を踏み出せないのも心のブレーキの一例です。
実行すれば大きな利益が見込めるアイデアも「見送り」にしてしまい、機会損失につながります。
他者と比較して動けなくなるSNSマインドセット
SNSで他の成功例を見るたびに、自分との違いに劣等感を覚え、心のブレーキがかかってしまうことがあります。
「あの人は実績がある」「自分なんかまだ早い」といった思考に陥ると、本来の自分のペースを見失い、行動を止めてしまいます。
もし明日まで行動を続けていたら成功していたかもしれないのに、ストップしてしまえば成功する確率はゼロです。
このようにSNSで成功例などを見て比較すると、心のブレーキがかかり、動けなくなってしまう一因になるのです。
心のブレーキの外し方

心のブレーキを外すための具体的な方法を3つご紹介します。
- 「言語化」と「仕組み化」でブレーキを自覚する
- 自己肯定感を上げ、チャレンジしてみる
- スモールステップで成功体験を積み上げる
それぞれ詳しく解説します。
「言語化」と「仕組み化」でブレーキを自覚する
「何が怖いのか」「なぜ動けないのか」を言葉にすることが、心のブレーキを外す第一歩です。というのも、現状把握をしなければ、次にどのような行動をすれば良いかが見えてこないからです。
たとえば「失敗が怖い」「周囲の目が気になる」といった感情を紙に書き出すだけでも、自分の本音に気づくことができます。
次に、その感情に左右されずに動けるような仕組みを整えることも重要です。
たとえば、毎朝「今日やることを1つだけ決める」ルールを設けることで、思考の迷いを減らすことができます。
このように言語化と仕組み化を活用し、まずは行動に移してみましょう。
自己肯定感を上げ、チャレンジしてみる
自身の事業領域と近いところから新規分野へのチャレンジをし、自己肯定感を高めていきましょう。というのも、心のブレーキは一気に外れることはなく、日々の積み重ねで「やればできる」という感情を育てていく必要があるからです。
反対に現状維持で「今できること」だけを積み重ねても、自己肯定感は育ちません。
少しでも新しいことに挑戦し、成功体験を積むことが重要です。
スモールステップで成功体験を積み上げる
いきなり大きな成果を出そうとするのではなく、行動のハードルを意図的に下げ、成功体験を積み上げることが自己肯定感アップにつながります。
たとえば「ブログ記事を1本書く」ではなく、「タイトルを考えるだけ」「導入文だけ書く」といった分割したステップをクリアすることが重要です。
小さな成功を積み上げることで、成功体験が強化され、行動への抵抗感が薄れていきます。
日常の中にある心のブレーキの兆候

心のブレーキは、日常のあらゆる場面に潜んでいます。以下のような思考に心当たりはありませんか?
- 「〇〇すべき」に縛られていないか?
- 他人の期待に応えようとしすぎていないか?
詳しく解説します。
「〇〇すべき」に縛られていないか?
「経営者なんだからこうあるべき」「もっと完璧に準備してから始めるべき」といった「〇〇すべき」という考え方は、自分の行動を制限します。
たとえば、SNS運用において「投稿するなら毎日更新すべき」と決めつけることで、逆に一切投稿できなくなることがあります。
完璧主義に陥るのではなく、まずは行動してみるところからスタートしてみてください。
他人の期待に応えようとしすぎていないか?
「失敗したらどう思われるだろう」「がっかりさせたくない」といった気持ちは、心のブレーキに直結します。
たとえば、家族やスタッフの期待に応えようと、内心やりたくない方向にビジネスを進めてしまい、自分らしさを失ってしまうこともあります。
経営者であれば、お客様以外の意見に左右されず、自身のやるべきことを行わなければなりません。
自分以外の人の期待に応えようとしすぎることは、結果として心のブレーキにつながってしまいます。
心のブレーキを外せる人がやっている習慣

心のブレーキを外せる人が行っている習慣の一例をご紹介します。
- 失敗を「進捗」と捉えるメンタルを持っている
- ネガティブをポジティブに捉えるようにしている
詳しく解説します。
失敗を「進捗」と捉えるメンタルを持っている
失敗した経験を「ダメだった」と否定せず、「学べた」「次につながった」と評価できる人は心のブレーキを外しやすくなります。
たとえば、ある施策で売上が伸びなかったとしても「仮説が間違っていたと分かった」という結果が得られれば、それは立派な進捗になります。
このようなマインドを持つことで、失敗に対する恐怖が軽減され、心のブレーキがかかりにくくなります。

ネガティブをポジティブに捉えるようにしている
「怖い」「不安だ」と感じた時に、その感情を行動のサインと捉える発想が、行動を後押しします。「不安=やらない理由」ではなく、「それだけ自分にとって大事なことだからこそ緊張している」と捉えます。
たとえば、講演前の緊張は「うまく話したいという思いの現れ」として認識することで、自分の内面と前向きに向き合えます。
不安や恐れの感情を「やりたい証拠」と再定義することで、自然と行動に移しやすくなります。
心のブレーキまとめ

心のブレーキは誰にでもあるものですが、正体を知り、仕組みを理解すれば、外すことは十分可能です。大切なのは「まず自分を責めないこと」と「小さな一歩から始めること」です。
経営者は与えられた仕事をこなすのではなく、自身で仕事を生み出さなければならないため、心のブレーキがそのまま事業の停滞につながることもあります。
もし、あなたが何かしらの一歩を踏み出したいのであれば、Webマーケティングの分野からスタートしてみても良いでしょう。
以下に成功事例の動画があるので、気になる方は見てみてください。
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