クライマックス法を理解することで、相手の集中力を途切れさせずに、集中力を高めさせることが可能になります。
人の集中力はセミナーや授業などを受講する場合は15~20分、記事などの文章を読む場合では平均3分程度と言われています。
あなたも、情報が多すぎたり、難しい言葉や専門的な情報が入ってくると余計に集中できなくなったりしたことはありませんか?
伝える側としては、自分が一生懸命に話している(書いている)のですから、集中してもらいたいですよね。
そんなときに、このクライマックス法を使うことで『ん?何の話だろう?』『しっかり聞いておかなきゃ』と、聞き手(読者)の感情に訴えかけることができるのです。
クライマックス法は、【伝え方が9割(著者:佐々木圭一)】で書かれているノウハウの一つです!
代表的なクライマックス法の例
クライマックス法を簡単に言うと、伝えたい言葉の前に、興味を引くワードを入れるということです。
- ここだけの話ですが、○○
- 他では話さないのですが、○○
- 今日は特別にお伝えしますが、○○
- 誰にも言わないでくださいね!実は○○
- ここからの説明はテストに出ます!○○
- 重要なワンポイントアドバイスですが、○○
いわば、文章や言葉のタイトルといったイメージです。
コピーライティングでも、メインとなるキャッチコピーやタイトルで興味を引き付けて文章を読んでもらうことが重要なのと一緒で、まずは興味を持ってもらうということです。
そのために、クライマックス法で『む。これは聞かなきゃ!』と思わせることが重要なのです。
心をわしづかむ、クライマックス法の作り方
クライマックス法で言葉を作るのは非常に簡単です。
- 伝えたい言葉を決める
- クライマックスワードを入れる
先ほども記載しましたが、伝えたい言葉の前に、興味を引くワードを入れるだけです。
画像の例では、
- サッカーが得意ということを伝えたい。
- 『ここだけの話』というクライマックスワードを選択
これだけで言葉は完成してしまいます。
あなたも気が付かないうちに、自然とこういった言葉を使っていたことはないでしょうか?
これから意識して読み聞きしていると、面白いワードが見つかりますよ!
クライマックス法の注意点
クライマックス法を使う際には注意すべき点があります。
それは、「人に認めてもらって優越感に浸りたい」「自分をアピールしたい」と捉えられないようにするということです。
先ほど例題に出した、
- ここだけの話ですが、○○
- 他では話さないのですが、○○
- 今日は特別にお伝えしますが、○○
- 誰にも言わないでくださいね!実は○○
こういった言葉は、”あなたにだけ特別に”というニュアンスや”まだ周囲には知られていない”というワクワク感は相手に伝えることができる反面、使い方によっては、『噂話が好きな人』『秘密を漏らす人』『自分は知っているとアピールしたい人』などと思われてしまう可能性もあります。
そこで重要なのが、○○の部分(伝えたい言葉)は『他人ではなく自分のこと』にするということです。
このポイントさえ押さえておけば、滅多に間違った使い方をすることは少なくなります。
クライマックス法について最後に
『読み手(聞き手)の集中力は、スピーカーの技術力決まる』
と言われるように、面白くない内容でも、伝える側の工夫で、興味を沸かせたり、集中力を継続させたり、面白くすることは可能です。
逆に、どんなに内容が面白いものでも、伝え方次第では興味を持ってもらえないことも多々あります。
技術は身に付けることが可能です。
特にセミナー講師、先生、ライター、ブロガーなど、人に何かを伝えていく人は、伝える技術を身に付ければ、伝えることがもっと楽しくなると思いませんか?
あなたは今日、その一つの方法を知りました。
ぜひ、あなたのスキルアップにクライマックス法を取り入れてみてください。