コミュニティマーケティングというマーケティング手法を聞いたことがあるでしょうか?
コミュニティマーケティングは顧客の満足度(ロイヤリティ)を高め、口コミを自然に発生させるマーケティング手法です。
今回の記事ではコミュニティマーケティングの概要から活用方法までを具体的にお伝えします。
- >>Webマーケティングにコミュニティマーケテイングの手法を取り入れてみたい方
コミュニティマーケティングをWebマーケティングに活用する方法へ - >>なぜコミュニティマーケティングを活用すると良いのか知りたい方
コミュニティマーケティングのメリットへ - >>実際にコミュニティマーケテイングを使った成功事例が気になる方
コミュニティマーケティングの成功事例へ
目次(タップでジャンプ)
コミュニティマーケティングとは
コミュニティマーケティングとは、商品・サービスを購入したお客様の所属するコミュニティを作り、所属したメンバーが商品・サービスの口コミを発生させるマーケティング手法です。
一口にコミュニティを作れば良いという訳ではないため、以下の項目に沿ってより深く理解する必要があります。
- コミュニティーメンバーは3タイプに分かれる
- バイラルマーケティングとも関連性がある
- ロイヤリティを高め、口コミが発生する仕組みを作ろう
それぞれ解説します。
コミュニティメンバーは3タイプに分かれる
コミュニティメンバーは次の3タイプに分かれます。
- メンバー:商品が好きでコミュニティに参加している
- コミッター:商品を利用しSNSなどにも投稿する
- リーダー:コミュニティ内で積極的に他のユーザーを巻き込む活動をしている
このようにコミュニティメンバーは分かれていますし、コミュニティに参加していないユーザーも次のように分かれます。
- ユーザー:商品を消費するだけ
- ライカー:商品が好きだと認識している
ユーザーも2種類に分かれます。
ユーザーからライカーに、そこからメンバーになることでロイヤリティが徐々に上がっていく認識を持っておくと良いでしょう。
バイラルマーケティングとも関連性がある
コミュニティマーケティングはバイラルマーケティングとも関連性があります。
バイラルマーケティングとは、口コミを自然に発生させることを促すマーケティング手法です。
コミュニティマーケティングでは、コミュニティに所属しているユーザーが積極的に口コミを広げてくれます。
この方法で口コミを広げれば、セールスをしなくても自然に購買が起きる仕組みができます。
ちなみに以下の記事でバイラルマーケティングを詳しく解説しているので、気になる方は参考にしてください。
ロイヤリティを高め、口コミが発生する仕組みを作ろう
コミュニティマーケティングはお客様のロイヤリティを高め、口コミを自然発生させるマーケティング手法です。
ただ注意しなければならないのは、ロイヤリティはコミュニティを運営しているだけでは高まらない点です。
たとえば、オフ会を開いたり、コミュニティ参加メンバー限定のセミナーを開いたりなど、参加型のコンテンツ・イベントを開くことがロイヤリティにつながります。(もちろん他の方法もあります)
口コミを自然に発生させるには、コミュニティ運営者側からメンバーに対して、事前に行動を促すアクションも必要になります。
私自身も、全国で懇親会や勉強会などを開催して、ロイアリティが高まるような動きをしているので、どのようなことをしているのか興味がある方はメルマガやLINEなどを参考にしてみてください。
コミュニティマーケティングをWebマーケティングに活用する方法
コミュニティマーケティングをWebマーケティングに活用する方法は以下のとおりです。
- 商品・サービスと関連したコミュニティを作る
- コミュニティ内の交流を促進する
- 口コミが自然に発生する仕組みを構築する
それぞれ解説します。
商品・サービスと関連したコミュニティを作る
商品・サービスと関連したコミュニティがなければ、コミュニティマーケティングを活用できません。
たとえば、私もサービスを購入したお客様専用のコミュニティを運営しています。
商品・サービスと関連したコミュニティをまず作るところからスタートすることを覚えておきましょう。
コミュニティ内の交流を促進する
コミュニティを作っただけで自然と交流が起きるわけではなく、盛り上げてくれるユーザーが、いきなり現れるわけではないため、最初の頃はリーダーが率先してコミュニティ内の交流を促しましょう。
コミュニティの交流にはオンライン・オフラインの両方があり、例を挙げると以下のとおりです。
- オンライン:ウェビナー・作業会など
- オフライン:オフ会・旅行企画など
このようにコミュニティ内の交流を行っていくことで、メンバーが楽しさや価値を感じ、口コミも自然発生するベースができます。
口コミが自然に発生する仕組みを構築する
口コミを自然発生させるためには、仕組み化が必要です。
たとえば、SNS上で口コミ投稿をしてもらい報告してもらうと、何かしらのインセンティブが発生する期間を作っておいても良いでしょう。
ただし、良い口コミを無理やり発生させるのではなく、あくまで自然発生させられるような仕組みを構築しなければいけません。
コミュニティマーケティングのメリット
コミュニティマーケティングのメリットは以下のとおりです。
- 顧客のロイヤリティが高まる
- 口コミによる新規顧客ができる
- ユーザーの声をすぐに反映させやすい
詳細に解説します。
顧客のロイヤリティが高まる
顧客のロイヤリティが高まることも、コミュニティマーケティングの1つのメリットです。
顧客自身がコミュニティに所属することに価値を感じ、自然と貢献するようになれば活動も活発化します。
たとえば、顧客同士で情報交換することもロイヤリティが高まっている証拠です。
このように無償での行動が自然発生すると、よりコミュニティ内の活動が活発化します。
口コミによる新規顧客ができる
口コミによる新規顧客ができるのもコミュニティマーケティングのメリットです。
口コミは商品・サービスを購入する際の大きな動機になります。
効果の高い商品・サービスだったとしても口コミがなければ、信頼性の部分でユーザーは不安になることもあります。
Amazonや楽天の商品を購入する際にも多くの人が口コミを確認するはずです。
このように口コミは商品・サービスを購入するための大きな力になるため、コミュニティマーケティングが成功すると口コミによる新規顧客ができる可能性が高まります。
ユーザーの声をすぐに反映させやすい
ユーザーの声をすぐに反映して、商品・サービスの品質向上につながることもメリットになります。
コミュニティ内では議論が活発に行われがちなので、その意見を抽出して商品・サービスの改善につなげましょう。
たとえば、ユーザーから商品・サービスに「〇〇の機能があると良いよね」という意見が多数出ていれば追加を検討します。
このようにコミュニティ内から商品・サービスの使用感を聞くことで、ブラッシュアップができ満足度も向上します。
コミュニティマーケティングの成功事例
コミュニティマーケティングの成功事例を以下のとおり3つ紹介します。
- 「お客様に手を差し伸べたい」という想いで成功したサイボウズ
- 孤独を感じず学び続けられる仕組みを作ったSNSエキスパート協会
- オンライン+オフラインで活性化しているカインズ
順番に見ていきましょう。
「お客様に手を差し伸べたい」という想いで成功したサイボウズ
ソフトウェアを開発するサイボウズ株式会社では、基幹システムを導入したお客様向けにキンコミというオンラインコミュニティを運営しています。
システムを導入したばかりのお客様で、使い方が分からないなど「困っている方に手を差し伸べたい」という意図で作られたオンラインコミュニティです。
サービスを提供する中で、どういうお客様が解約しているのかを分析したところ、約7割が1〜2年で辞めていることが分かりました。
その理由をさらに考えていくと、システムを上手く活用できずに諦めてしまうことが原因だと判明しました。
そこで、製品のファンコミュニティを作り、使い方がわからなくて困っている方に対して情報を提供し合う仕組みを作ったそうです。
お客様同士が助け合う仕組みは成功し、製品を活用し続けてくれる方が増えました。
孤独を感じず学び続けられる仕組みを作ったSNSエキスパート協会
一般社団法人SNSエキスパート協会は、主催している「SNSエキスパート検定プログラム」の合格者がオンラインで交流できるプラットフォームを運営しています。
- SNSマーケティング業界の最新情報を網羅したい
- 検定合格後も講師とつながれる場がほしい
- 合格者同士で交流できる場がほしい
このような声を受け、コミュニティができました。
実際にコミュニティを作ってからは、全国各地の方が自発的に交流しながら学び続けられる有意義な場所になっています。
地方在住の方でも孤独を感じることなくSNSマーケティングを学び続けられる、と好評です。
オンライン+オフラインで活性化しているカインズ
ホームセンターの株式会社カインズは、お客様同士がオンラインとオフラインでつながれるコミュニティを2021年に開設し、1年で大成功を納めました。
お客様が店舗でのワークショップ参加後に、オフラインでDIYした作品をシェアしあうのが特徴です。
具体的には以下のように活用されています。
- DIYのやり方がわからない場合にはコミュニティで発信することで回答を得られる
- DIY作品を投稿することで「いいね」などのコメントを付けてもらえる
- ワークショップでカインズの製品について語り合うことでファン化する
たとえば、オンラインで知り合った方と偶然ワークショップで出会うなど、オンライン+オフラインが上手く機能してコミュニティが活性化しています。
コミュニティマーケティングまとめ
今回の記事ではコミュニティマーケティング全体をまとめてお伝えしてきました。
コミュニティマーケティングは商品・サービスを販売した後に、LTV(ライフタイムバリュー)を伸ばすための施策であるとともに、口コミによる購買行動を促すバイラルマーケティングの一部でもあります。
とはいえ、コミュニティマーケティングを活用するには、商品・サービスが購買されることがまず大切です。
商品・サービスを販売するならLPやセールスレターを活用したWeb広告での展開が一番の近道になります。
Web広告に興味がある方は、以下から見てみてください。