Googleビジネスプロフィールの登録をすると、「ローカル検索」や「Googleマップ上」にGoogleビジネスプロフィールの情報が表示されるようになります。
その時に、自店舗の情報が一番上(ローカル検索結果の1位)に表示されていれば多くのアクセス数が見込めますが、3位5位10位と順位が下がれば下がるほどアクセスは見込めなくなってきます。
そのため、どんな店舗でもできるだけ上位に表示させたいと思うのが一般的ですよね。
※ローカル検索結果に上位表示させるための施策(最適化)をMEO対策(マップエンジン最適化)と言います。
ただ実際には、「どうやって上位表示させればよいのか?」「何を改善すれば良いのか?」など、やり方が分からない方がほとんどです。
そこで今回の記事ではGoogleが公式に公開している情報を基に、「Googleローカル検索結果の順位を最適化(MEO対策)」する方法について詳しく解説していきます!
そもそも、「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」について理解されていない場合は、先にこちらの記事を確認してくださいね!
→Googleビジネスプロフィールとは?登録方法やオーナー権限を取得しよう
目次(タップでジャンプ)
ローカル検索結果の最適化(MEO対策)で一番大事なこと
Googleのローカル検索結果を最適化(MEO対策)をするうえで重要なことは、「Googleの理念やルールを理解すること」です。
Googleは会社を設立して数年後に「Googleが掲げる10の事実」と言う理念を策定していて、第一章には、こんなことが書かれています。
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Googleは、検索エンジンなどの事業を通して、ユーザーが求める適切で正確な情報を届け、ユーザーの悩みを解決することを第一に考えています。
これは今回紹介する「Googleローカル検索」や「Googleマップ」の最適化(MEO対策)でも同じことが言えるはずです。
ローカルエリアで評判が良く、適切な情報を公開していて、ユーザーファーストで考えている店舗を上位に表⽰させたいと考えています。
そのため、「Googleビジネスプロフィール」の情報が適切に記載され、クチコミの数が多く、レビューの評価が高く、商品やメニューの写真が掲載されていて、他のブログやHP、SNSなどからも評価を受けている店舗を上位に表⽰させるアルゴリズムを⽤いています。
この「ユーザーの利便性」を理解したうえで、上位表示されるランキングの「仕組み」や「改善方法」を理解していきましょう。
Googleローカル検索結果の順位(ランキング)が決定される3つの仕組み
ローカル検索結果のランキングが決定される仕組みとして、Googleは公式に下記3つの内容を発表しています。
- ①関連性
- ②距離
- ③視認性の高さ
要するに、この3つをしっかり理解して、適切に運用をすれば上位表示されやすくなるということです。
公式発表を基に一つずつ詳しく見ていきましょう。
ローカル検索 ランキングの仕組み①:関連性
関連性とは、検索語句とローカルビジネスプロフィールが合致する度合いを指します。充実したビジネス情報を掲載すると、ビジネスについてのより的確な情報が提供されるため、プロフィールと検索語句との関連性を高めることができます。
関連性は、「ユーザーが検索したキーワード」と「Googlビジネスプロフィール情報」のマッチ具合のことです。
ローカル検索で表示されるのは、Googleビジネスプロフィールの情報がメインとなるので、ローカル検索で上位表⽰させるためには、Googleビジネスプロフィールの情報をより詳細で正確に入力して最適化する必要があります。
最適化に有効な1つの例として「キーワード」の対策があります。
ユーザーが検索しそうなキーワードを、Googleビジネスプロフィールのビジネス情報に含めることで、ローカル検索結果の上位に表示されやすくなります。
※キーワードを探すときには「Googleキーワードプランナー」や「ウーバーサジェスト」「検索サジェスト」を使うと比較的簡単に探すことができます。
他にも、営業日時や定休⽇、電話番号、メールアドレスなどの細かな情報もランキング判断基準になってくるので、できるだけ正確な情報を入力する運⽤・管理をしっかり⾏いましょう。
→Googleビジネスプロフィールの初期設定と操作方法!ちゃんと情報入力してますか?
ローカル検索 ランキングの仕組み②:距離
距離とは、検索語句で指定された場所から検索結果のビジネス所在地までの距離を指します。検索語句で場所が指定されていない場合は、検索しているユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算されます。
ユーザーがGoogle検索で「新宿 焼肉屋」など、地域名(エリア)を含めた検索をした時に、Googleビジネスプロフィールに登録されている住所などの情報を基に、そのエリア内の店舗をGoogleがランキング付けをして表示させます。
また、エリアを指定していない「焼肉屋」などのキーワードでユーザーがGoogle検索をした場合は、ユーザーの位置情報と店舗の住所に基づいて近くの焼肉屋をローカル検索結果に表示してくれます。
位置情報に基づく「距離」を物理的に対策するのは難しいですが、表示されたいエリアをキーワードに含めてGooglビジネスプロフィールの情報を充実させることで上位表示されやすくなります。
ローカル検索 ランキングの仕組み③:視認性の高さ
視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。
視認性の高さは非常に重要で、ローカル検索結果に大きく影響を及ぼすと言われており、今まで通りのSEO対策をしながら、ローカル検索の最適化(MEO対策)を行う必要があります。
上記Googleが公式に発表していますが、「知名度(オンライン、オフライン共に)」「HPやブログの記事、リンク(被リンク)、オーガニック検索順位」「クチコミの数と評価」もランキングに影響します。
この中でも「クチコミ」は、比較的に店舗側でもコントロールしやすく、店舗の努力次第で「数も評価も」増やすことができるはずです。
また少しテクニック的な話として、クチコミを書いてもらう時には、ユーザーに「地域名や上位表示させたいキーワード」を含めたクチコミを書いてもらうことで、そのエリアやキーワードで上位表示されやすくなります。
また、「ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。」とあるように、多くの人に知られていることも重要な要素で、知られているかどうかを判断する要素の1つに「サイテーション」があります。
サイテーションを獲得することで、上位表示される可能性も高くなるので、できるだけ獲得することを意識しましょう。
→ローカルSEO(MEO対策)で重要なサイテーションを理解しよう!
再度お伝えしますが、ここまでで紹介した3つ「関連度」「距離」「視認性の高さ」はGoogleが公式に発表しているランキングの仕組みです。
ローカル検索対策(MEO対策)において、最も重要な要素ともいえる内容なので、3つの仕組みを正しく理解し実行していくことが何よりも大切です。
Googleローカル検索結果の順位(ランキング)を改善する方法
Googleのローカル検索結果に表示される順位付け(ランキング)を改善するための方法として公式に発表されている内容は以下になります。
- 詳細なデータを入力する
- ビジネスのオーナー確認を行う
- 営業時間の情報を正確に保つ
- クチコミの管理と返信を行う
- 写真を追加する
- 店舗の商品を追加する
ローカル検索結果でお客様のビジネスが表示される頻度を最大化するには、ビジネス プロフィールのビジネス情報の内容を充実させ、魅力的なものにしてください。
上記のようにGoogleが公式に発表している内容を基に説明していきます。
詳細なデータを入力する
ローカル検索結果は、検索語句との関連性が十分に高いものが表示されるため、ビジネス情報の内容が充実しているほど、検索語句と一致しやすくなります。
重要: ビジネス情報は必ず最新の状態を保つようにしてください。
必ずすべてのビジネス情報をビジネス プロフィールの管理画面に入力して、ユーザーにビジネスの内容、所在地、営業時間が表示されるようにします。次のような情報を入力します(ただしこれらに限定されません)。
・住所
・電話番号
・カテゴリ
・属性
ローカル検索の結果には「関連性が十分に高いものが表示される」と明記されていますね。
また、「住所、営業時間、電話番号、カテゴリ、属性」などの、ビジネス情報をしっかり入力して、最新の状態に保つことが重要だとも明記されています。
一度、ご自身のGoogleビジネスプロフィールを確認して、抜けている情報がないか?古い情報がないか?など、チェックするようにしましょう。
ビジネスのオーナー確認を行う
ビジネスのオーナー確認を行うと、Google マップや Google 検索などの Google サービスで、ローカル検索結果にビジネス情報が表示される可能性が高くなります。
Googleビジネスプロフィールの「オーナー確認」を行うことで、ローカル検索結果に表示されやすくなると明記されています。
確認方法は、Googleマップかローカル検索で自店舗を見つけて「ビジネスオーナーですか?」をクリックします。
するとオーナー確認画面に切り替わるので画面に沿って進めて行くようにしましょう。
Googleビジネスプロフィールに登録しておらず、Googleマップに自店舗が表示されない場合は、こちらの記事からビジネスプロフィールに登録するところから始めてみてください。
→Googleビジネスプロフィールとは?登録方法やオーナー権限を取得しよう!
ちなみに、オーナー確認は「郵送(ハガキ)」や「電話確認」で行う必要があるので、まだ確認作業を行っていない場合は、早めに済ませるようにしましょう。
営業時間の情報を正確に保つ
開店時間や閉店時間、祝祭日や特別なイベントに合わせた特別営業時間などを含む営業時間を定期的に更新しましょう。正確な営業時間が表示されていれば、顧客は営業時間を把握でき、安心して営業時間中に店舗を訪れることができるようになります。
上の画像のように、Googleビジネスプロフィールに入力してある情報を基に「営業中・営業時間外」などと表示されるので、ユーザーを混乱させないためにも、祝祭日や特別な営業日時も定期的に更新していく方が良いでしょう。
クチコミの管理と返信を行う
ビジネスに関してユーザーが投稿したクチコミに返信しましょう。クチコミに返信することで、ユーザーの存在やその意見を尊重していることもアピールできます。ユーザーから有用で好意的な内容のクチコミが投稿されると、ビジネスの存在感が高まり、顧客が店舗を訪れる可能性が高くなります。
ユーザーにクチコミを書いてもらったら返信をすることで、ランキング要素のプラスになり、クチコミの評価(★星)も上位表示の重要な要素で、クチコミの内容もランキングに関わってくると書かれています。
まずは、クチコミを書いてもらうこと、そして良い評価をもらえるような施策を行っていきましょう。
また、「③視認性の高さ」の項目でも説明しましたが、クチコミと書いてもらう時は「地域名や上位表示させたいキーワード」などを入れたクチコミを書いてもらうと、関連性が高くなり上位表示されやすくなります。
写真を追加する
ビジネスの内容を伝え、商品やサービスを紹介するには、写真をビジネス プロフィールに追加します。的確で訴求力のある写真を掲載すれば、求めている商品やサービスがあることを顧客にアピールできます。
ビジネス内容、商品やサービス、他にも外観や内観などの写真を「Googleビジネスプロフィール」に入力するように書かれています。
入力方法は下の赤枠①から掲載することができます。
また、Googleビジネスプロフィールの管理画面(ビジネスプロフィールマネージャ)を見ればわかりますが、オーナー自身で写真をアップするほかに、赤枠②のユーザー提供の写真、360度写真など、色んな種類の写真をアップすることができます。
カテゴリに合わせて、できるだけ沢山の写真を掲載していくことがランキングの上昇に繋がります。
店舗の商品を追加する
小売店の経営者は、店舗の商品をビジネス プロフィールに追加して、販売中の商品を店舗周辺の買い物客に表示できます。
Googleビジネスプロフィールに商品情報を追加すると、下の画像のようにGoogleマップ上のお店のページにも商品が表示されます。
商品のページには問い合わせボタンやHPへのリンクなどを設置することができるので、興味を持ってもらったユーザーにすぐアクションを起こしてもらう事ができます。
Googleローカル検索結果の最適化(MEO対策)について最後に
今回はGoogleローカル検索結果の最適化(MEO対策)について、ランキングの仕組みや改善方法について解説をしてきました。
本文中でも説明しましたが、Googleはユーザーの利便性を高めることを第一に考えているので、その考えに沿った施策を行う必要があります。
小手先のテクニックではなく、本質的にユーザーが喜んだり便利に使ってもらえるようにGoogleビジネスプロフィールを充実させていくことが、検索結果の上位(ランキング上位)に表示させる秘訣ではないでしょうか。
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