ローカルSEO対策(MEO対策)について色々調べていると「サイテーション」というキーワードを目にしたことがある人も多いはずです。
しかし、「サイテーション」という言葉自体が、一般的にはあまり使われない言葉ですし、聞きなれない言葉であまり意味が理解できない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、MEO対策におけるサイテーションの意味や重要性、さらには獲得する方法まで、詳しく細解説していきます!
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→Googleビジネスプロフィールとは?登録方法やオーナー権限を取得しよう!
目次(タップでジャンプ)
そもそもサイテーションとは?
MEOにおいてサイテーションとは、他のサイトで自サイトのことが引用されたり、言及されることです。
つまり、自社の情報が他のサイトで紹介されることをサイテーションと言います。
サイテーションと同じように、他サイトで紹介されるものとして「被リンク」がありますが、その違いについても理解しておきましょう。
また、ローカルSEO(MEO)におけるサイテーションの重要性も抑えておきましょう。
サイテーションは外部対策の一つ
これはSEO対策でも同じですが、MEO対策では「内部対策」と「外部対策」に分類されます。
「内部対策」は、Googleビジネスプロフィールの管理者が直接的に改善を行うことで評価を高める施策で、「外部対策」はお客様などの他者からクチコミを含めた評価を獲得することです。
また、外部対策の中にはこれから説明する「被リンク」と「サイテーション」があるので、その違いを理解しておきましょう。
内部対策のためのGoogleビジネスプロフィールの設定方法や操作方法はこちらの記事を参考にして下さい。
サイテーションと被リンクの違いを理解しよう
サイテーションと被リンクの違いをすごく簡単に説明すると「リンクの有無」です。
以下を例にすると、
サイテーション | 被リンク |
|
|
サイテーションでは、テキスト文字のみで引用・言及されているのに対して、被リンクでは「株式会社やまぐち商事」にリンクが設置されています。
このようにリンクの有無がサイテーションと被リンクの違いです。
SEO対策で、被リンクの獲得は重要な要素として認識されていますが、MEOではサイテーションが重要と言われています。
ただ、この後に説明しますがローカル検索の上位表示(MEO)を決める要素に「検索エンジン最適化(SEO対策)も関係する」と、Googleは公式に発表しているので、「被リンク」「サイテーション」共に重要な要素だと覚えておいてください。
サイテーションはローカルSEO(MEO)でどれほど重要なのか?
ローカルSEO(MEO)のランキングは、多くの要素から順位付けされていますが、上記引用の海外サイトによると「サイテーション」によるランキングに与える影響は7%です。
この数字はGoogleから公式に発表されている訳ではありませんが、判断要素になっていることには間違いないでしょう。
また、「7%って少ないじゃん…」と思われたかもしれませんが、内部対策は自分で対策が可能で、外部対策は自分で対策をしてコントロールすることが難しい対策です。
そのため、他店と差をつけるポイントとしては、こういった外部対策に力を入れていくことが重要です。
それでは次は、Googleが公式に発表している、ローカルSEO(MEO)で上位表示される要素について覚えておきましょう。
ローカルSEO(MEO)で上位表示される要素
Googleは公式に、下記3つの要素はローカル検索の表示順位(ランキング)に影響すると公表しています。
ローカル検索結果では、主に関連性、距離、知名度などの要素を組み合わせて最適な検索結果が表示されます。
- ①関連性
- ②距離
- ③知名度(視認性の高さ)
そして「③知名度(視認性の高さ)」とは、今回の記事で紹介している「サイテーション」が大きな要素となっているので、詳しく説明していきます。
ちなみに「①関連性、②距離」の要素はこちらの記事で詳しく解説しているので、自分でMEO対策をして上位表示をさせたい方は必ずチェックしておいてください。
→Googleローカル検索結果に上位表示される仕組みと改善するポイント
サイテーションと知名度(視認性の高さ)の関係
視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。
上記Googleが公式に発表していますが、「どれだけ広く知られているか」「ウェブの情報(リンク、記事、店舗一覧など)」はMEOのランキング要素になってきます。
そして、ここまでに説明しましたが、サイテーションとは「他のサイトでの引用、自店舗への言及ということ」で、自社の情報が他のサイトで紹介されることでしたね。
上記内容からも分かる通り、自店舗の情報がオンライン上で多く紹介され、認知を広げることで、ローカル検索(MEO)で上位表示がされやすくなるということです。
サイテーションを獲得する方法
ここまではサイテーションの重要性やMEOとの関連性について説明をしてきましたが、ここからは「サイテーションを獲得する方法」について説明をしていきます。
ポータルサイトや情報メディアを活用する
自分で登録が可能な「ポータルサイトや情報メディア」に登録をして、できるだけ露出を増やすようにしましょう。
例えば「食べログ」「ぐるなび」「エキテン」「Yahooロコ」など、有名所の登録はもちろんですし、地域限定のポータルサイトや情報メディアも意外と沢山あるので、一度調べてみるようにしましょう。
このように、色々なサイトに登録してWeb上の露出を増やすことで、ユーザーに見てもらえる機会が増え、紹介してもらえる可能性も広がります。
ちなみに、ポータルサイトや情報メディアへの登録は、サイテーションを獲得することも重要ですが、長期的な目線で「認知→紹介」を増やすための施策として考えておきましょう。
ちなみに登録する際は、この後「GoogleビジネスプロフィールとNAP情報を一致させる」で説明する「NAP情報の統一」を意識して登録をするようにしましょう。
地元メディアを活用して認知度を高める
Webメディアでお店の情報や取り組みを取り上げてもらって掲載してもらうことも、サイテーション対策の一つです。
その中でもよくある事例として「地元情報サイト」を活用した方法です。
全国版のWebメディアに掲載されるのはなかなか難しいですが、地元情報を発信している情報サイトであれば以外に簡単に掲載してもらうことができます。
というのも、情報サイト側も「投稿するネタ」をいつも探しているからです。
そのため、新しい商品やサービス、面白い取り組みなどがあれば積極的にPRしてみるのも良いでしょう。
そういった情報サイトには、お問い合わせフォームがあったり、同時にSNSを運用しているところが多いので、自分からメッセージを送るなどしてアクションを起こしていきましょう。
こういったところから一気に来店数が増えることもありますからね!
自社SNSページを作成する
Twitter、Facebookページ、Instagram(ビジネスアカウント)などでSNSのページを作成しましょう。
他にも、
- YouTube
- ピンタレスト
- Tumble
- LINE Voom
この辺りも、運用している人は多いです。
ここでポイントなのが、各SNSアカウントのプロフィールや概要欄は「関連するキーワード」を含めて入力をしていきましょう。
そうすることで、サイテーションと同時に「関連性」もGoogleに伝えることができるようになります。
SNSは拡散されやすい媒体なので、プレゼントキャンペーンなどで拡散される施策を行うのも良いでしょう。
SNSやGoogleビジネスプロフィールのクチコミを促す
サービスを利用してもらったお客様に対して、「クチコミやSNSでの情報発信を促すこと」もサイテーションを獲得するための手段です。
例えば、
- テーブルやレジカウンターなど、目に止まるところに発信してもらうためのPOPなどを用意する
- SNSでタグ付けやメンションで投稿してくれた方に○○をサービスする
- 接客時、会計や退店時に、口頭でGoogleビジネスプロフィールのクチコミの投稿を依頼する
- LINEやメールを使ってクチコミの投稿を促す
など、お客様にオンライン上で情報発信をしてもらうことによりサイテーションを獲得できます。
ちなみに、SNSなどを活用して自然とクチコミを巻き起こすマーケティング手法を「バイラルマーケティング」と言うので、ぜひ参考にしてみてください。
→バイラルマーケティングとは?戦略的に集客を加速させる方法!
サイテーションの注意すべきポイント
サイテーションは、ローカル検索(MEO)の順位決定には重要な要素ですが、サイテーションを増やしていく際に注意しておかなければいけないポイントもあります。
GoogleビジネスプロフィールのNAP情報と一致させる
サイテーションで注意すべきポイントの1つに「NAP情報の統一」があります。
NAP情報とは
- Name=名前
- Address=住所
- Phone=電話番号
この3つの頭文字を取った情報のことで「名前・住所・電話番号」のことです。
サイテーションでより高い効果を得るためには、正しい情報を掲載してもらうことが重要です。
例えば、
Googleビジネスプロフィールの情報 | 他のメディアでの情報 |
|
|
上記例で説明すると、Googleビジネスプロフィールの情報と赤文字になっている部分が少し違っているのが分かると思います。
「ひらがな⇔カタカナ」「全角⇔半角」「-(ハイフン)の有無」のように、少しの違いですが、こういった情報を読み取るのは人間ではなくロボットです。
そのため、できるだけ正しい情報で同一の情報を入力するようにしましょう。
自作自演のサイテーションはマイナス評価
SNSのアカウントを大量に作成したり、ドメインを大量に取得して自社情報をたくさん掲載する対策は効果がありません。
こういった対策は過度なものになるとGoogleからペナルティーを受ける可能性もあります。
このようなところに力を注ぐよりも、ユーザーに良いサービスを提供して、GoogleビジネスプロフィールやSNSでクチコミを投稿してもらうことの方が、よっぽどMEOに効果があります。
ネガティブなサイテーションの対応方法
他者からのネガティブなサイテーションはほぼ削除が不可能です。
「デジタルタトゥー」という造語もあるくらいで、一度公開、拡散された情報は半永久的にインターネット上に残ります。
もちろんネガティブな情報を掲載されないようにすることは大事ですが、事業をしていれば多かれ少なかれネガティブな意見をいただくのが一般的だと思います。
そんな時は、ネガティブに意識を向けるのではなく、ポジティブな意見の数(母数)を増やすように意識しましょう。
最近ではクチコミの投稿は★の評価が一般的になって、数字で判断され、悪い評価を付けられたら中々消すことはできません。ですが良い評価を多く集めることで、全体的な数字は改善されるので、そこに注力していくことをおすすめします。
より良い商品やサービスを提供することが、一番のサイテーションになるはずです。
MEO対策で重要なサイテーションについて最後に
今回はサイテーションについての基本的な知識や、MEO対策における重要性、サイテーションの獲得方法について説明しました。
本文中でも説明しましたが、サイテーションは外的な要因が大きいので、自分でコントロールすることは難しいのですが、ライバルも同じく難しいと思っています。ライバルが難しいと思っているからこそチャンスということです。
あなたが今出来ることをコツコツやっていくことで、3ヵ月後半年後にはローカル検索に上位表示されて、目に見えた成果が出てくるはずです。
目先の結果だけではなく、長期的な目線でサイテーションを獲得していってください!
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