経営者・起業家に必須の論理的思考力!鍛え方と実践例を徹底解説!

経営に「論理的思考力」が必要だと理解しているが、どのように身につければ良いのか分からないと、悩んでいる方も多いはずです。
「一寸先は闇」と言われる経営の世界では、一つの判断が事業の成否を左右します。
そのため、事業を成功させるなら直感や経験だけでなく、論理の筋道を立てて意思決定を行う力が欠かせません。
本記事では、経営者や起業家が必ず身につけたい論理的思考力の重要性や鍛え方、さらに実際の経営での活用例までをわかりやすく解説します。
- 経営判断を感覚や経験に頼りがちで、根拠のある意思決定を行いたい経営者の方
- 論理的に考える力を身につけて、課題の原因を正確に分析・改善したい方
- 経営の再現性を高め、チームに納得感のある戦略を伝えたい起業家・リーダーの方
論理的思考力が経営者に必要な理由

論理的思考力が経営者に必要な理由は、事業を成功させるためにあると言っても過言ではありません。
事業を成功させるためという理由を分解すると以下のようになります。
- 因果関係をはっきりする必要があるから
- ベースのない経営判断は危険だから
それぞれ解説します。
因果関係をはっきりする必要があるから
経営判断には「原因と結果」を正しく理解することが欠かせません。
因果関係を曖昧にしたまま意思決定すると、施策の効果が測れず改善にもつながらないため、何が原因でどのような結果になったかを論理的思考力で導き出します。
因果関係がはっきりすれば、次のアクションで修正すべきポイントも同時に導き出せるはずです。
ベースのない経営判断は危険だから
直感や経験だけでの判断は、ときに大きなリスクを生みます。
データや事実をベースとした論理的思考がなければ、再現性のない意思決定に陥りやすく経営判断にブレが生じ、完全な失敗につながる可能性もあります。
たとえば、ある施策を行った際にどれだけの予算でどれだけ集客ができたかなどを知っていなければ、次の施策を行う際の方針も立てられません。
反対に毎回の施策で原因と結果を研究していれば、次の施策ではより精度の高いアクションを取れるはずです。
このように論理的思考力を活用し、因果関係をはっきりさせれば大きなミスは徐々に少なくなります。
論理的思考力を鍛える方法

論理的思考力は一朝一夕で身につくスキルではなく、以下のような行動を「毎日」続けることが重要です。
- 行動の理由をはっきりさせる
- 日常生活から自身の行動の因果関係を考える
- 第三者から質問を行ってもらう
それぞれ解説します。
行動の理由をはっきりさせる
論理的思考力を鍛える第一歩は、「自分の行動に理由を持つこと」です。
なぜその行動を選んだのかを説明できるように意識してください。
たとえば、
- 「売上を上げたいから、営業をする」
- 「既存のお客様に価値提供をしたいから、新規サービスを開発する」
といった具合に、行動の背景にある理由を自分で整理します。
理由が明確であれば因果関係をシンプルに捉えられますし、曖昧なまま行動していると因果のつながりが見えにくくなります。
小さなことでも「なぜそうしたのか」を意識することが、論理的思考力を磨く習慣になります。

日常生活から自身の行動の因果関係を考える
論理的思考は特別な場面だけでなく、日常の中で鍛えることができます。
たとえば、
「なぜ朝にコーヒーを飲むのか?」と考えると、
「眠気を覚ますため → 集中力を高めたいから」という因果関係が見えます。
買い物や会話などの小さな行動にも「原因」と「結果」を結びつける意識を持つことで、思考の整理力が磨かれます。
習慣的に因果関係をたどることが、複雑な問題解決でも役立つ論理力の土台になります。
第三者から質問を行ってもらう
日常生活で論理的思考力を高める行動を続けながら、できるだけ多く第三者から「なぜその行動を取ったのか」を聞いてもらうようにしてください。
もちろん相手が納得できる回答ができなければ、追加の質問を受けて考え方の修正をすると効果は高まります。
ここまでで「たったこれだけのことで?」と疑問に思われている方も多いかもしれませんが、経営者・起業家の方の多くは心と行動を一体化させるだけで事業上プラスになることが多いです。
この点に関して、次の項目で詳しく解説します。
論理的思考ができる人の特徴

自分が論理的思考ができるかどうかを以下の特徴から確認してみましょう。
- 日常生活から「なぜ?」を考えられる
- 数字を見て推論が立てられる
- 仮説・検証を毎日している
日常生活から「なぜ?」を考えられる
論理的思考ができる人は、日常生活から「なぜ?」を深く考え、本質的な答えを出しています。
たとえば、「今日クライアントからのチャットにすぐ返信できなかった理由はなぜか」という問いに対して「身体が重く、思考力が鈍っていたから」という回答を自身で出します。
すると、「身体が重いことが原因だとするなら、健康に良い食事や病院を検討しよう」という解決策がすぐに見つかるはずです。
このように日常生活から「なぜ」を自身に問うことができる人は論理的思考力があると判断できます。
数字を見て推論が立てられる
日常生活では心と行動を一体化させられることが、論理的思考力がある人と考えられますが、経営では数字を見て推論が立てられるという側面がないと思考力があるとは言えません。
仮にある施策で集客が上手くできなかったとすると、考えられる要因は次のようになります。
- 集客資金が足りなかった
- 集客方法が悪かった
- 集客タイミングの問題
「集客」という言葉だけでも色々な要因がありますが、数字に置き換えて「なぜだめだったか」などを推論できる必要があります。
「集客資金が足りなかった」という問題が浮上したのであれば、「どれだけの資金を用意すればどれだけの集客ができる」という推測ができるはずです。
このように数字を見て推論が立てられることは、経営上の論理的思考力として必須になります。
仮説・検証を毎日している
論理的思考ができる人は、常に仮説を立て、その結果を検証する習慣を持っています。
小さな施策でも「こうすれば成果が出るのでは」と考え、実際の結果と照合します。
この繰り返しが意思決定の質を高め、経営の安定と成長につながります。
論理的思考ができない人の特徴

反対に以下のような論理的思考ができない人の特徴を持っていないかも併せて確認しましょう。
- その場の勢いで物事を判断することが多い
- データを見るだけで検証しない
- 日頃から「なぜ?」を考えない
その場の勢いで物事を判断することが多い
論理的思考力が弱い人は感情やその場の雰囲気に流されやすく、十分な根拠を持たずに判断してしまう傾向があります。
経営においては、短期的な勢いに任せた意思決定が長期的なリスクを生みやすいため注意が必要です。
データを見るだけで検証しない
数値や資料を目にしても、そこから因果関係を掘り下げず表面的に理解するだけで終わってしまう人もいます。
数字を正しく検証しないと、データに基づく戦略が立てられず、誤った方向性に進む危険性が高まります。
日頃から「なぜ?」を考えない
論理的思考ができない人の最も多い特徴としては、日頃から「なぜ?」を考えないことです。
日常生活を送っていても指示された事項をこなすだけになっていたり、自身の行動の因果関係をしっかりと把握できていなかったりすることが多いはずです。
このような状態になっている方は、まず自身のしたいことをベースに考え行動してみることをおすすめします。
論理的思考力を客観的に診断する方法

オンラインの論理的思考テストやケーススタディは、思考傾向を把握するのに役立つはずです。
たとえば、「Think! Log」「ロジカルシンキングトレーニング」「Lumosity」などのアプリは、日々の空き時間で論理的思考や問題解決力を鍛えられる仕組みを提供しています。
心と行動を一致させたあとに、より論理的思考力を高めたい方は、上記のアプリを活用してみてください。
アプリで得られた結果をもとに改善点を洗い出し、日常の意思決定にフィードバックすることで、実践的かつ継続的に思考力を高められます。
論理的思考とロジカルシンキングの違い

論理的思考とロジカルシンキングの違いは以下のように整理できます。
両者は補完的な関係にあり、どちらか一方が優れていたら良いというものではありません。
論理的思考がベースにあって、ロジカルシンキングでより分かりやすく相手に伝えることができると考えれば分かりやすいはずです。
論理的思考力を経営に活かす方法とは

今回の記事では論理的思考力の鍛え方や実践例・具体例を解説しました。
思考力と聞くとスキルのように感じられますが、論理的思考力は日々の考え方・姿勢であると考えてください。
特に指示待ちで成果を上げてきた経営者や起業家は、行動の理由をはっきりさせるところからスタートすると、劇的な変化を感じられるはずです。
論理的思考力を高めた後には、売上アップのために様々な手法を身につけておくと、より効果的です。
以下のページには売上アップを達成するための秘訣を公開しているので、気になる方は確認してみてください。
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