SEO外部対策とは?被リンク・サイテーション・最新の外部施策を完全解説!

SEO対策の中で「外部対策」は重要だと聞くが、具体的にどのような対策が外部対策か分からない方も多いはずです。
実は外部対策はやり方を間違えるとペナルティを受けるリスクもあるため、正しい知識と戦略が欠かせません。
この記事では、外部対策とは何かから対策方法まで詳しく解説していきます。
- >>まず外部対策について何かを知りたい方
SEO対策の一部である外部対策についてへ - >>外部対策でSEOにおけるランキングを向上させたい方
外部対策でSEOにおけるランキングを向上させる方法へ - >>外部対策でよくある失敗やその回避方法を知りたい方
外部対策でよくある失敗とその回避策へ
SEO対策の一部である外部対策について

外部対策は、SEO対策の一環であり、自社サイト以外の外部から評価を高める施策を指します。
主に「被リンク(バックリンク)」の獲得が中心で質の高いリンクを受けることで検索順位の上昇につながります。
また、サイテーション(言及)やSNSシェア拡大も外部対策の一部に含まれます。
外部対策とは何かを深堀りするため、以下の項目では次の項目に沿って解説します。
- 内部対策との違い
- SEOで外部対策は「意味がない」と言われる理由と真実
それぞれ詳しく解説していきます。
内部対策との違い
SEO対策における内部対策はサイト内の技術や構造を最適化する施策ですが、外部対策は主に外部からの評価を高めるための施策です。
他の信頼性あるサイトから「被リンク」を得たり、ブランド名やURLが第三者から言及される「サイテーション」を獲得することも含まれます。
Googleをはじめとした、検索エンジンは被リンクやサイテーションをランキング要素として重視しています。
※「内部対策」の記事に関しては近日公開予定です。
SEOで外部対策は「意味がない」と言われる理由と真実
「外部対策は意味がない」と言われることもありますが、この背景には質の低いリンクを購入したり、短期間で過度なリンク施策を行ったケースが原因の場合が多いです。
仮にこれらの質の低い外部対策をしてしまうと、検索エンジンからペナルティを受けて検索順位は大きく下がります。
外部対策は今でもSEOの重要な施策であり、正しく継続的に行えば、自然なリンク獲得やメディアでの紹介が、サイトの評価を高めてくれます。
実際に良質な被リンクを集めているWebサイトは「被リンクを獲得するだけで」検索順位が上がり、流入数も増える傾向があります。
外部対策でよく活用される用語と意味

外部対策でよく活用される用語は以下のとおりです。
- 外部リンク(バックリンク・被リンク)
- サイテーション
それぞれの意味を解説します。
外部リンク(バックリンク・被リンク)
外部リンクとは、他のサイトから自サイトへのリンクを指し、検索エンジンは「第三者からの推薦」として評価し、権威性や信頼性が高いサイトとして判断します。
リンクの質が高いほどSEOへの効果が大きく、量より質が重視され、ナチュラルリンク(相互ではない相手方からの一方的なリンク)の獲得が基本方針です。
とはいえ、相互リンク以外で被リンクを集めるためには、SEO評価を高めるコンテンツを作成しつつ、SNSなどで有名にならなければならないため、作成難易度は非常に高いです。
そのため、基本は相互リンクを相手方に提示し、互いにリンクを結ぶ方法を検討してください。
サイテーション
サイテーションとは、自社の名前・住所・電話番号(NAP)やURLなどが他サイトやSNSで言及される(リンクは付与されず、文字列で表記される)ことを意味します。
リンクが張られていなくても、社名や名前などの固有名詞の露出は検索エンジンにとって信頼性の指標となり、SEOでは効果があります。
特に「学習塾 〇〇(エリア名)」のようにエリア名まで細かく検索するユーザーが多い「地域系キーワード」ではサイテーションの効果は絶大です。

なぜSEO対策では外部対策が重要なのか

外部対策は、検索エンジンに対する信頼性の証なる点から重要度が高いと判断されています。
もちろん、検索エンジンのアルゴリズムはブラックボックスになっているので、確実に効果があると断定はできませんが、長年の実証結果から外部対策は効果がある可能性が極めて高いです。
質の高いサイトから被リンクもしくはサイテーションを獲得しているサイトは、「価値がある」と判断されます。
特に競合の多いジャンルでは、内部対策やコンテンツの質が同等である場合、外部からの評価が順位を分ける決定打になることも多いです。
外部対策チェックリスト

外部対策のチェックリストを一覧表として作成しました。
チェック項目 | 内容 |
---|---|
被リンク獲得施策の実施 | 関連性の高い外部サイトから自然なリンクを獲得しているか |
サイテーション対策 | 社名や名前など固有名詞がSNSや外部サイトで自然に言及されているか |
Googleビジネスプロフィールの最適化 | 店舗情報(NAP情報)が正確かつ一貫して登録されているか |
SNSでの拡散施策 | SNS上で反応を得られる投稿を定期的に行っているか |
著者・運営者情報の統一 | WebサイトとSNSアカウントで名前・情報が統一されているか |
プレスリリース配信 | 新サービス・キャンペーン情報を定期的にリリースしているか |
メディア取材対応 | メディアからの取材依頼に積極的に対応しているか |
これらの施策を同時並行的に行っていくことが、現在のメディア運用で大切にされているので、できるところからスタートしましょう。
以下では、被リンクの獲得とサイテーションの獲得という二項目に分けて詳しく解説します。
外部対策でSEOにおけるランキングを向上させる方法

外部対策で検索順位を向上させる方法は「外部リンクを獲得すること」が効果が高い施策です。
外部リンクを獲得するには「自然に獲得するのか「自身」で獲得するのか、2つの方法があります。
以下で詳しく解説します。
外部リンクを自然に獲得する方法
外部リンクを自然に獲得する方法を一覧表にまとめると次のとおりです。
施策名 | 方法 |
---|---|
一次情報を発信する | 独自調査・専門知識をもとにしたオリジナル記事を作成し、他サイトから自然な引用・リンクを促す。 |
プレスリリースを配信する | 新サービスや企業情報をプレスリリースとして配信し、ニュースサイトや業界系サイトからの紹介・リンクを狙う。 |
ブランディングを行い取材される | SNS運用やイベント企画で認知度を高め、メディアから取材を受けることで、被リンクやサイテーションを獲得する。 |
その他にも自然と獲得する方法はありますが、明らかに工数が掛かりすぎてしまうため、コストパフォーマンスに優れている獲得方法のみを以下で解説します。
一次情報を発信するSEO対策記事を作成する
独自調査や専門知識をもとにした一次情報は、他サイトから引用・リンクされやすくなります。
コンテンツSEOを行う過程でどのような記事を打ち出し、被リンクを獲得するかを折り込みながらキーワード選定をすると、次のような効果が出ます。
- SEO記事を作成、検索順位を上げる
- SNSなどを駆使し知名度や認知度を上げる
- 被リンクが集まると、メインキーワード以外でも検索順位が向上し流入が増える
このような流れが加速し、制作した記事以外の順位も向上する副次的な効果も発生するはずです。
とはいえ、被リンクを獲得できるだけのオリジナリティのあるコンテンツを制作することは難易度が高いため、他の施策も行いながら反応があれば取り組むといったスタンスが大切になります。
コンテンツを作成しプレスリリースを打つ
自社の新サービスやキャンペーン情報を記事化し、プレスリリースとして配信することで、ニュースサイトや業界系メディアに取り上げられるチャンスが生まれます。
メディア掲載による被リンク獲得はSEO上効果が高く、企業の信頼性向上にもつながります。
ブランディングなどを行い取材される
ブランド認知を高めることで、新聞・雑誌・オンラインメディアなどから取材される可能性が上がり、被リンクやサイテーション獲得につながります。
SNSやオウンドメディアを活用して情報発信を強化し、ブランド価値を伝えることで、自然な形で話題となり、メディア露出のチャンスを広げることが重要です。
外部リンクを自身で獲得する方法
外部リンクを自身で獲得する方法も同様に一覧化すると以下のとおりです。
施策名 | 方法 |
---|---|
ランキング要素のあるコンテンツを作成する | 「おすすめ〇〇ランキング」「比較表」など、検索者が参考にしたくなるランキング型コンテンツを作成し、各掲載業者に対して相互リンクの依頼を出す。 |
自社と相互リンクを行うメリットを他社に営業し紹介してもらう | 関連性の高い企業や取引先に相互リンクを提案し、双方にメリットがある形でリンク獲得を目指す。 |
ポータルサイトなどに登録する | 業界ポータルや地域情報サイトに自社情報を掲載し、ナチュラルリンクを獲得。 |
政府主導の企画などに参加する | 公共性の高いプロジェクトや補助金制度、地域振興イベントなどに参加し、公式サイトからの信頼性の高いリンク獲得を狙う。 |
それぞれの施策を解説します。
ランキング要素のあるコンテンツを作成する
「おすすめ〇〇ランキング」や「比較表」など、ユーザーに有益なランキング型コンテンツは、自然に他サイトからの引用やリンクを集めやすいです。
ランキングに信頼性があり、詳細な情報を提供することで、他のブログやメディアから取り上げられ、被リンクを獲得するチャンスが高まります。
同時に、ランキングを掲載したあとに、各掲載業者に対して相互リンクを依頼することで被リンク獲得スピードが上がります。
自社と相互リンクを行うメリットを他社に営業し紹介してもらう
信頼性のある企業や業界の関連事業者と相互リンクを行うことは、検索エンジンの評価向上につながります。
リンク交換の際は、両者にメリットがあるよう営業し、協力を得ることが大切です。
今までにあった事例として、相互リンクを結んだ企業をメールマガジンで優先的に紹介し、顧客を紹介するといった制度を行ったこともあります。
このように、相互リンクは無料ながら企業間のつながりを強くすることもできるため、積極的にメールを中心とした営業を行ってみてください。
ポータルサイトなどに登録する
業界ポータルや地域情報サイトに自社情報を掲載することで、SEO効果の高いリンクを獲得できます。
信頼性の高いポータルサイトは、検索エンジンからの評価も高いため、掲載するだけで被リンクを得られる可能性が増えます。
政府主導の企画などに参加する
公共性の高いサイトに名前が掲載されると、強力な被リンクを獲得できます。
たとえば、補助金制度や地域振興プロジェクトなど、政府主導の取り組みに参加することは、自社の信頼性を高め、他の業界やメディアから注目されるはずです。
外部対策の一部であるサイテーションを効果的に獲得する方法

サイテーションを効果的に獲得する方法を一覧化すると以下のとおりです。
施策名 | 方法 |
---|---|
SNSで定期的に反応のある投稿を行う | 成功事例や限定キャンペーンなど拡散されやすい投稿を定期的に発信する。 |
Googleビジネスプロフィールに登録し、MEO対策をする | 正確なNAP情報(店舗名・住所・電話番号)を登録し、ローカル検索・マップ検索からの認知拡大とサイテーション獲得を目指す。 |
著者情報とSNSでの名称などを一致させる | Webサイト上の著者情報とSNSアカウントの名前を統一する。 |
定期的にプレスリリースを打ち知名度を上げる | 新規オープン、サービス改善、キャンペーン情報などをプレスリリースで定期的に発信する。 |
メディアの取材などは積極的に受ける | テレビ・新聞・Webニュースなど外部メディアの取材依頼には積極的に応じる。 |
解説が必要な部分をそれぞれ解説します。
SNSで定期的に反応のある投稿を行う
サイテーション獲得を狙うには、SNSでの接点作りが欠かせません。
InstagramやX(旧Twitter)などで、ユーザーがシェアすることでサイテーションは増えていきます。
たとえば、成功事例の紹介、トレーニングチャレンジ企画、限定キャンペーンなどは拡散されやすいコンテンツの一例です。
Googleビジネスプロフィールに登録し、MEO対策をする
Googleビジネスプロフィールは、ローカルSEOやMEO対策を行う際の必須ツールです。
住所・電話番号・営業時間などの情報を正確に登録することで、検索結果に表示されやすくなり、マップ検索からの認知も拡大します。
さらに、店舗名・住所・電話番号(NAP情報)が統一されることで、他メディアに引用される機会も増え、自然なサイテーション獲得が期待できます。

構造化マークアップも行う
構造化データ(Schema.orgなど)を使って、企業情報や著者情報、店舗情報をマークアップすることは、サイテーションの精度向上に有効です。
引用される際にも情報を誤認されにくくなり、外部サイトで自然なリンク獲得やサイテーション増加が期待できます。
定期的にプレスリリースを打ち知名度を上げる
定期的にプレスリリースを配信することで、メディアやニュースサイトに情報が拡散され、サイテーションを増やすことが可能です。
新規オープン、キャンペーン開始、サービス改善など、タイミングを見て情報発信を行いましょう。
メディアの取材などは積極的に受ける
外部メディアの取材やインタビュー依頼には積極的に応じましょう。
テレビ・新聞・Webニュースなどに露出することで、第三者による信頼性の高いサイテーションを獲得できます。
「地域名+ジム名」などでの指名検索が増えれば、MEO対策やローカルSEOにも好影響を与え、集客全体の底上げにもつながります。
外部リンクとサイテーションどちらを優先すべき?

外部リンクから優先して対策をすることが、後々のサイテーション獲得につながります。
というのも、外部リンクを取得する際には他サイトにて掲載されるため、認知度向上とSEO評価向上両方が見込めるためです。
認知度向上ができれば、自然と他サイトでサイテーションも獲得できるようになり、効率良くサイト全体の評価を向上できます。
外部リンク取得による成功事例

施策
ランキング記事を作成し積極的に相互リンク獲得のための営業メールを送信した。
地域系記事のランキングが向上し、常に反応があるサイトができあがった。
副次的に広告枠が3ヶ月縛りで1ヶ月あたり40万円の価値が発生し、経営が安定した。
インバウンドの国内旅行系に関するサイトで、外部リンクを積極的に獲得したところ地域系キーワードで軒並み上位表示を獲得できました。
常に問い合わせがあり、高い契約率を誇ります。
また、サイトが常に上位表示される状態になっていると、広告枠販売の依頼も出てくるため、人件費を掛けずに売上アップを目指せるという副次効果も得ています。
サイテーション獲得による成功事例

施策
Instagram運用を行い1万人以上のフォロワーを獲得、その後サイト運用を開始
Instagramでの拡散などが相乗効果を表し、MEO及びSEOでも常に上位表示を獲得している。
問い合わせ数は月間5~10人あり、契約率も50%以上を獲得。
SNS運用でフォロワー数を獲得し、著者情報などに一貫性を持たせるとSEOやMEOでも上位表示される割合が増えます。
結果、問い合わせ数が安定し広告費などを上乗せして支払えているため、集客が常に加速し好循環をもたらしています。
外部対策でよくある失敗とその回避策

外部対策でよくある失敗とその回避策の一例は次のとおりです。
- 外部リンクが逆効果になるパターン
- 被リンクの購入や自演対策のリスク
- 「外部対策だけ」やりすぎることの落とし穴
簡潔に回答します。
外部リンクが逆効果になるパターン
無関係なサイトやスパム的なサイトからのリンクは逆に評価を下げる原因になります。
リンク元の質を精査することが重要です。
被リンクの購入や自演対策のリスク
検索エンジンは不自然なリンク獲得を厳しく監視しており、違反行為が発覚するとペナルティ対象となる可能性があります。
自演対策は絶対に行わず、あくまで相手方の了承を得て相互リンクを獲得するようにしてください。
「外部対策だけ」やりすぎることの落とし穴
外部対策ばかりに偏ると、内部施策やコンテンツの質が疎かになり、総合的なSEO評価が伸び悩むことがあります。
どちらか一方を優先するのではなく、バランス良くSEO対策を進める意識が必要です。
SEOにおける外部対策まとめ

外部対策は、サイト外部からの信頼性と評価を高め、検索順位を向上させるために不可欠です。
質の高い被リンクやサイテーションの獲得は、Googleをはじめとする検索エンジンからの高評価につながります。
一方で、質の低いリンク施策や過剰な外部対策に頼ると、かえってペナルティを受けるリスクもあるため、正しい手順で地道に進めることが重要です。
内部対策やコンテンツSEOと並行しながら、信頼性と認知度を積み重ねていくことで、持続的なSEO成果が期待できるはずです。
とはいえ、今すぐに売上を伸ばしたいという企業はWeb広告の運用を行いましょう。
以下にWeb広告に関する成功事例を紹介しているので、気になる方は参考にしてください。
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