Facebook広告は色んな種類(タイプ)の広告を出稿することができますが、その一つにエンゲージメントを獲得する広告で、「ページへのいいね」を促す広告があります。
「ページへのいいね」とは、要するに「“Facebookページ”のいいね(フォロワー)を増やす広告」なのですが、私の周りではあまりこの広告を使っている人がいませんでしたので、実際どのくらいの費用で「いいね(フォロワー)」が獲得できるのかを実験してみました。
実際に広告を出稿した結果を基に、どのくらい効果があったのか?効果を高めるポイント、利用するメリットなど、詳しく解説していきます。
目次(タップでジャンプ)
そもそもFacebook広告の「ページにいいね!」広告とは?
まず最初に、そもそも、Facebook広告の「ページにいいね!」ってどういうことなのかを簡単に説明します。
Facebook広告では、色んな種類の広告を出稿することができます。
- コンバージョン(成約)を目的とした広告
- 認知拡大を目的とした広告
- リンク先に誘導することを目的とした広告
- アプリの宣伝やインストールを促す広告
- エンゲージメント(いいね、コメント、シェア)獲得を目的とした広告 など
この「エンゲージメント(いいね、コメント、シェア)獲得を目的とした広告」の中に、「ページにいいね!」を促す広告があるということです。
ではFacebookページ「いいね」をされると、どんなメリットがあるのか説明していきます。
Facebookページに「いいね」してもらうメリット
細かなメリットは沢山ありますが、大きく分けて3つ説明します。
- あなたの投稿がユーザーのタイムラインに表示される
- ユーザーからの信頼度が上がりやすい
- Facebook広告のアカウントが停止(BAN)されにくくなる
投稿がユーザーのタイムラインに表示される
ユーザーからFacebookページに「いいね」をしてもらうことで、あなたがFacebookページに投稿した記事が、ユーザーのタイムラインに表示されるようになります。
そのため、あなたのFacebookページ(ビジネス)に興味がある人を多く集めることができれば、「投稿=宣伝(告知・お知らせ)」をすることができるので、、無料で多くの人に情報を届けることができるようになります。
ユーザーからの信頼度が上がりやすい
単純な話ですが、Facebookページに10人から「いいね」されているページと、1,000人に「いいね」されているページでは、あなたはどちらの方が信用しやすいでしょうか?
Facebookに限らず、他のSNS(Instagram、Twitter、YouTubeなど)も同じですが、どうしてもフォロワーの数を気にするのが人間で、フォロワー数が多いと「なんか凄い!」と感じてしまうものです。
このSNS戦国時代では「フォロワー数=権威性fa-external-link」と認識されることも多く、そういった意味でも「いいね(フォロワー)」を獲得するのはメリットになります。
Facebook広告のアカウントが停止(BAN)されにくくなる
Facebook広告を運用していると、アカウントが停止(BAN)されることがあります。
原因は色々ありますが、アカウント停止の理由の一つに「Facebookページを更新していない、エンゲージメントを獲得していない」ことも原因になっている印象があります。
Facebook社(Meta社)は、ユーザビリティー(使いやすさやユーザー満足度)を高めるために、日々、配信されている広告のメンテナンスやチェックをしているはずです。
その時に、全く機能していないFacebookページと、頻繁に更新してユーザーと交流を持っているFacebookページでは、どちらが良い印象を受けるでしょうか?おそらく後者だと思います。
事業としてしっかり活動していて、Facebookページでユーザーからの評価を受けている状況を作り、Facebookに良い印象を持ってもらうためにも、いいね(フォロワー)を増やして投稿のエンゲージメントを高めていきましょう。
補足:真相はFacebook社(Meta社)しか分かりませんが、私が今まで対応させていただいたクライアント様でも、感じる内容なのでメリットとして入れています。
Facebookの「ページにいいね!」広告を出稿する方法
Facebook広告の基本的な初期設定や考え方を理解している人にとっては、Facebookの「ページにいいね!広告」の出稿方法はそれほど難しい設定ではないです。
ただ逆に、まだFacebook広告を運用したことがない人にとっては何が書かれているのか分からないと思うので、事前にFacebook広告の始め方!ステップ1から順番に理解しておいてください!
それでは「ページにいいね!」の出稿方法を詳しく説明していきます!
キャンペーンで「エンゲージメント」を選択する
まずはビジネスアカウント(マネージャ)へアクセスし、キャンペーンの設定からです。
- 「三」→「広告アカウント」をクリックします。
- 「作成」→「エンゲージメント」→「キャンペーンの名前を入力」→「次へ」をクリックします。
- キャンペーンの目的が「エンゲージメント」になっていることを確認し→「次へ」をクリックします。
次に、「広告セット(コンバージョンやターゲティングなど)」の設定をしていきます。
広告セットで「ページへのいいね!」を選択する
広告セットの画面に切り替わるので、
- 「広告セット名」を任意で決めます。
- コンバージョンの項目で、「Facebookページ」にチェックを入れ、「いいね!をしてほしいFacebookページ」を選択します。
- 「最適化と配信」は触らず、「予算と掲載期間」で1日の予算を入力し、スケジュールが決まっている場合は入力します。
- 「オーディエンス」で広告を配信するターゲットを絞り込みます。
※カスタムオーディエンスの選択も可能です。
オーディエンスの除外項目で、「Facebookページにいいね!またはフォローしている人」を設定しておくと、すでにいいね!済みの人には広告が配信されないので、広告費を抑えることができます!
また、オーディエンス設定が難しい場合は、何も設定しない「ノンターゲティング設定」でも、成果が得られる人が多いので、難しい場合は設定無しで進めて行きましょう。
- 配信の項目で「自動配信(推奨)」を選択して、「次へ」をクリックします。
次に、「広告(画像やテキスト)」を設定していきます。
「いいね!」を促す広告を作成する
広告の画面に切り替わるので、
- 「広告の名前」を任意で入力し、「いいね!」を貰いたいFacebookページが選択されているかを確認します。
- クリエイティブの項目で「メディアを追加」→「画像か動画」を選択します。※今回は画像を選択。
- メディアを選択する画面が表示されるので「アップロード」→「画像を選択」→「次へ」をクリックします。
画像やテキストは「広告っぽくない画像やテキスト」を選択し、あなたのビジネスを表現できるものにすると良いです。
- トラッキングの項目で「ウェブサイトイベント」にチェックを入れ、「ピクセルコード」を選択し、「公開する」をクリックします。
※ピクセルコードの設置方法fa-external-linkの記事で確認してください。
これで「ページにいいね!」の広告出稿は完了です。
後は審査項目が「アクティブ」になれば広告が配信されはじめます。
また、管理画面上で「結果」や「結果の単価」を確認することで、実際にどれくらいの「いいね!」が獲得できたのか?1件当たりの単価はどうなのか?など、数字で確認できるので必ずチェックしておきましょう。
さらに、広告を複数作成してABテストをすることで、より低単価で「いいね!」を集められるようにすることが広告運用では重要なポイントです。
では、実際に私が「ページにいいね!」の広告を使って、どのくらいの成果が出たのかをデータを使って解説していきます。
「ページにいいね!」広告を使った結果を公開!
先に結論をお伝えすると、ページにいいね!の広告は「集客効果はある」と考えています。結果としては
- インプレッション数:11,574回
- Facebookページの「いいね!(フォロワー)」:獲得数133件
- 1件当たりの「いいね!」:獲得単価177円
- 総広告費用:23,509円
- リンククリック:60回
- メールアドレスリスト:17件
- 出稿した印象:副次的効果が多い
という結果になりましたが、上記内容を詳しく解説していきます。
1件の「いいね!(フォロワー)単価」について
今回の実験で1件の「いいね!」を獲得するのに必要な金額(単価)は1件当たり「177円」でした。
これがFacebookページのフォロワーとして高いか安いかを考えると、そこまで高い金額ではないように感じます。
理由は「少なからず自分のビジネスに興味を持ってくれているユーザーを集められたから」です。
この後に説明しますが、少なからずビジネスに興味があるユーザーなので、広告ではなく通常の投稿でも何かしらのアクションをしてくれるユーザーが多いです。
正直、これくらいの単価でいいね!(フォロワー)を増やすことができるのであれば、予算を調整しながら継続的に広告を出稿しても良いと感じています。
通常投稿のエンゲージメント数がアップした
Facebookページのいいね!(フォロワー)が増えたことで、通常投稿のエンゲージメントも上昇しました。
これは単純に、いいね!をしてくれているフォロワーのタイムラインに、私の投稿が表示されたことで、何かしらのアクションをしてくれたのだと考えられます。
広告で、少なからず自分のビジネスに興味があるユーザーを集めることができたことで、タイムラインに表示された投稿にも反応してくれた可能性があります。
もし全く興味が無い投稿であれば、スルーされて終わりなので、広告作成時にはそのことも理解したうえで画像やテキストを考えていくと良いでしょう。
リンクのクリックからのコンバージョン
先ほど、広告作成時に「メインテキスト」について説明しましたが、メインテキストにはURLを貼ることができます。
今回、私が出稿した広告のメインテキストには「メルマガ登録用のLP」を貼っていました。
あまり期待はしておらず、効果があるのか実験という意味で貼っていたのですが、ここからのメルマガ登録が「17件」ありました。
これは「ページのいいね!」とは目的は違いますが、広告を見て興味を持ってくれたユーザーがメルマガに登録してくれたということなので、副次的効果として非常にありがたいです。
今後「ページのいいね!」広告を出稿するのであれば、メインテキストにはHPやブログ、関連商品のリンクを貼っておくと良いでしょう。
副次的効果が多い
Facebookページへのいいね!が増えたことで、冒頭のメリットの項目で説明した「権威性」という意味では非常にメリットはありますが、同時に「副次的効果」も非常に多いように感じます。
いいね!をしてフォロワーになってくれたということは「解除されるまでは継続的にお知らせを届けることができる」ということです。
またフォロワーさんと関係構築ができてくれば、Facebookのシェア機能を使って「投稿をシェア」してくれる可能性もあります。
そうすると口コミが口コミを呼ぶ「バイラルマーケティング」にもなりPR効果は高まるはずです。
他にも「投稿へのいいねやコメント」「投稿からの商品やサービス閲覧」など、色々な効果が期待できます。
そのため、単純にいいね!(フォロワー)が増えた“だけ”という考え方ではなく、総合的に考えてかなりメリットのある広告になるのではないでしょうか。
Facebook広告の「ページのいいね!」を出稿した結果について最後に
今回はFacebook広告の「ページのいいね!広告」について、メリットや設定方法、結果について説明してきました。
説明した内容は、私の一例なのであなたのビジネスには当てはまらないかもしれませんが、ほとんどのFacebookページ運用者には当てはまると思っています。
Facebook広告と言うと、「コンバージョン」を目的とした広告が主流となっていますが、今回説明した方法のように「周りと少しずらした視点」で広告運用を考えてみましょう。
すると、意外にも良い結果が返ってくることがあるのが広告運用の面白いところです。
→Facebookのコンバージョン広告を出稿する方法fa-external-link
→Facebook広告マーケティングエキスパート直伝!トラフィック目的の広告の出し方!fa-external-link
これは広告の画像やテキスト作成でも同じことで、「少し視点を変えて画像の色や表現方法」を変えるだけでも結果は変わってくるので、感じたことをぜひ自分で挑戦してみてください!
それが広告運用で良い数字を出す秘訣です!
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