最近では、ある程度の知識があれば誰でも気軽にインターネット広告を出稿できるようになり、オンラインでも集客しやすい環境ができていますね。
実際、私のクライアントでも未経験からインターネット広告を使って集客を加速させて売り上げをアップさせている起業家も多いのです。
ですが逆に、世間一般的には広告を使っても成果が上がらないと悩まれている人が多いのも事実で、そういった方にお話をお伺いすると運用方法や考え方が間違っている方がほとんどです。
そこで今回は、インターネット広告の中で人気の「画像を使った広告運用(ディスプレイ広告やSNS広告)」で、成果を上げるためのポイントや注意点を説明していきます。
すでに広告を出しているけど、あまり効果を実感出来ていない人や、これから挑戦してみたいと考えている人にとっては、今回紹介する方法を実践してもらえれば良い成果が出るようになるはずです!
fa-youtube-play動画で確認する
そもそも、広告運用を今から勉強し始める方は、先に以下の記事を参考にしてみてください!
目次(タップでジャンプ)
インターネット画像広告で注目すべき2つ数値
インターネット広告全般に言えることですが、画像を使った広告で特に注意しなければいけないのはこの2点です。
- 広告がクリックされたクリック率(CTR) 平均1.0%~1.5%
- 広告がクリックされてからの成約率(CVR) 平均30%
※メールアドレスのリード獲得時の数値
※上の2つはFacebook広告のコンバージョン広告の数値です。広告を配信する媒体によって平均値は変わってくるので、参考程度に考えておいてください。
この数値を改善するだけでも、結果は大きく変わってくるはずです!
リスティング広告(検索広告)はテキスト(文章)主体の広告で、検索順位に上位表示されたり入札単価の金額でクリック率が左右されることが多いです。
しかし、Facebook&Instagram広告などのSNS広告やディスプレイ広告では、画像が主体の広告で、上位表示などの概念がないので、「画像の質」や「見出し」によってクリック率(CTR)が左右されます。
また、広告をクリックされた先のLPでの成約率に関しても、メールアドレスを取得するリード獲得の確立が25%だとしましょう。それが仮に50%になれば単純に売り上げも倍になります。
成約率(CVR)をアップさせることが単純に売り上げアップにも繋がってくるので必ず押さえておきたいポイントです。
ではこの「クリック率(CTR)」「成約率(CVR)」をアップさせるためにはどうすれば良いのかを更に深掘りして具体的に解説していきます!
インターネット広告の画像クリック率(CTR)を上げるために意識すること
画像を使った広告のクリック率を高めるためにはいくつかのポイントがあります。
- 一瞬の見た目を意識する
- テキストや見出しなどの文章に数字を入れる
- ターゲットを明確にする
- 配信エリアに注意する
- 目的を明確にする
- 一瞬でベネフィットを伝える
一つずつ詳しく説明していきます。
「一瞬の見た目」を意識した画像を作る
広告の画像を作る時には、「一瞬の見た目」を意識して作成していきましょう。
あなたもSNSやインターネットを使っているときに、広告が表示されたことがあると思いますが、広告が表示されている時間はほんの数秒です。
その一瞬で「む?なんだこれは?」「お?面白そう?」と、目を止めてもらう必要があります。
数多くの広告が配信されていますし、SNS上には綺麗で目を引く画像が沢山表示されます。
その中で、あなたの広告がユーザーの注意を引くためにはどうすれば良いのかをしっかりと考えて画像を作っていきましょう。
ここで注意を引くことができれば、クリックしてもらえる可能性がグッとアップします。
テキスト・見出しなどの文章に数字入れる
テキストや見出しは画像の次にみられる部分になります。
ここはキャッチコピーを作る時の考えと同じなので、色んなテクニックがありますが、1つ簡単な方法としては「数字」を効果的に使う方法です。
- 翌日に届く→24時間以内にお届け
- 行列→3時間の行列
- すごく小さな島→東京都の30分の1の島
などなど、パッと見て気になるのは、意味や価値が伝わるのはどっちでしょうか?
数字は見た目に目立つ効果(視認性効果)が高く、伝えたいことを一瞬でイメージしてもらうことができます。
実際に、私もキャッチコピーなどを作る時には、数字表現を入れたコピーを作ることが多いです。
上記で「一瞬が大事」と説明しましたが、テキストの部分でも数字を使って一瞬で目を引くコピーを考えてみましょう。
ターゲットコールで明確に
あなたの広告は誰に対しての広告なのかを明確にしましょう。
人は自分に関係ないと思うことには興味を示しません。だってみんな忙しいですからね。
そんな中で、一瞬で興味を持ってもらうためには「あ!これ私のことかも」と思ってもらうことです。
そこで有効なのが「ターゲットコール(ターゲティングコピー)」です。
ターゲットコールで一番簡単な方法は「○○のあなた(方)へ」という、読み手を絞り込むコピーを使う方法です。
- オンラインで集客したいあなたへ
- 店舗集客でお悩みのあなたへ
- SNSの毎日更新に疲れているあなたへ
など、ターゲットコールを置いておくだけで、パッと見で「あ!これ私のことかも」と感じたユーザーは、カクテルパーティー効果が生まれます。※カクテルパーティー効果…自分に関係する情報、興味のある情報へ意識が動く現象。
→心理トリガーでマーケティングを制す!面白いほど商品が売れる秘訣!
まずは、あなたの商品やサービスを提供したいターゲットを明確にして、ターゲットコールを入れていくようにしましょう。
配信エリアに注意する
インターネット広告を配信するときのポイントとして「配信エリア」があります。
私の実例で紹介すると、「地方や田舎の店舗集客でお困りの店舗経営者、個人起業家へ」と、ターゲットコールを作り広告を配信しました。
ところが、思っていた結果が出なかったので、LPの改善やターゲットコールの変更、画像、テキストなど、多くの部分をABテストして改善を試みたのですが、良い方向に進みませんでした。
そんな時に発見したのが「配信の偏り」です。←これ超重要です!
インターネット広告は、配信エリアを絞らず日本全国に広告を出稿すると、人口比率に近い量で広告を配信していきます。
その結果、私の広告は「東京、大阪、名古屋、福岡、札幌」などの5大都市圏に多く広告が配信されていたのです。
「地方や田舎の店舗集客でお困りの店舗経営者、個人起業家へ」とターゲットコールを作っているにもかかわらず、5大都市圏に広告が配信されたら、どうなるかは誰が考えても分かりますよね。
そこで、5大都市圏を「対象外エリア」に設定して広告を配信したところ、広告のクリック率が「2.2倍」になったのです。
その結果、登録率や成約率も増えて良い広告を出せるようになったのですが、ここで重要なのは「完全にAIに任せない」ということです。
各広告媒体のAI(機械学習)は優れていますが、やはり最後の決め手となるポイントは自分でチェックして設定した方が良いと勉強させられた事例です。
このように、あなたが商品やサービスを提供したい人が誰なのかを明確にして、広告を配信するエリアを絞り込んだり、除外することで、クリック率の上昇に繋がり、結果的に売り上げにも繋がっていきます!
一瞬でベネフィットを伝える
「一瞬の見た目」の項目でも説明しましたが、興味を持ってもらい、瞬時に「私にとって、必要な情報だ」と思ってもらう必要があります。
このときに、ベネフィット(理想の未来)を伝えることができれば、広告をクリックしてもらえる可能性が高くなります。
人が一瞬で目にする文字数はそれほど多くないので、一言で一番のベネフィットを伝えるようにしましょう。
ベネフィットの考え方や作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています!
→ベネフィットのとは?Webマーケティングで活用して集客する方法
広告がクリックされた後の成約率(CVR)を上げるために意識すること
広告の画像を作成した後は、広告がクリックされてユーザーが遷移する先のランディングページで、できるだけ成約数をアップさせていきましょう。
※今回はメールアドレスなどのリード獲得を目的として説明していきます。
ではどんな点に気を付けておけばよいのか?
- 広告画像とLP(ランディングページ)の一貫性
- 入力項目の数を必要最低限にする
- 必要のない情報はできるだけ省く
詳しく解説していきます。この3点を改善するだけでも成約率は大きく変わってきますよ!
広告画像とLP(ランディングページ)の一貫性
広告画像をクリックされてから、ユーザーが目にするLP(ランディングページ)は、「画像とLPの一貫性」を意識しましょう。
極端な例ですが、
- 広告画像は美容に関する画像
- LPはマーケティングに関する内容
こんな状態だと、全く一貫性が無くユーザーも離脱に繋がってしまいます。
上記例は極端ですが、他にも「色・ベネフィット・文字フォント」など、できるだけ画像とLPは一貫性のあるものを使うようにしましょう。
理由は、画像をクリックしてくれたユーザーは、少なからず「画像の内容に興味を持った」ということですが、LPを見たときに雰囲気や内容が違っていては、そこで離脱に繋がってしまいます。
和風の門構えのお店で、雰囲気が良かったので入店したけど(画像に興味を持ってクリックしたけど)、中に入ったらアメリカンテイストのお店だったら「え?なんか違う」(LPを見たら思っていたものと全然違う)って思いますよね。
というイメージです。
そのため、画像とLPはできる限り一貫性のある内容にする必要があります。
入力項目の数を必要最低限にする
LPでリード獲得(お客様情報の獲得)をするときに、ユーザーにはできるだけ多くの情報を入力してほしいですよね。
よくある入力項目として、
- 名前
- 電話番号
- メールアドレス
- 住所
- 職業
- 年齢 など
しかし結論としては、情報の入力が多ければ多いほど離脱率はアップします。
あなたも、はじめて見た広告に自分の情報を多く入力するのは気が引けませんか?
よっぽど興味がある内容で、今すぐその情報を求めている場合は入力することもあるかもしれませんが、そういったユーザーはごく一部で、ほとんどが興味を示した程度にすぎません。
そのため、最初は取得したい情報を最小限に抑えて、商品を購入してくれた時や別の問い合わせをもらったときに、他の情報を取得する流れにしましょう。
例えばメールアドレスを取得したい場合は「メールアドレスの入力フォーム」だけを置いておくのが、一番効率が良いということです。
ちなみに、Facebookの「リード獲得広告」は、ユーザーがメールアドレスの入力すらしなくても良い広告なので、非常に簡素化された広告です。
→Facebookの「リード獲得広告」を活用して、低費用で集客しよう!
必要のない情報はできるだけ省く
縦長のLPで会社概要や商品説明など、沢山の情報を記載してLPを作る人もいますが、目的がリード獲得の場合は、そのような情報が多いLPは必要ありません。
というのも、情報量が多ければ登録してくれるという訳ではなく、逆に情報量が多いことで「読むのが面倒。思ってたのと違う。」と感じて離脱されてしまうこともあります。
広告の目的が、そのLPで「より濃い見込み客だけを集めたい!」「LPだけで商品を販売したい」という場合は、多くの情報を記載する必要がありますが、リード目的なら、「メールアドレス」などのお客様情報を取得することが第一なので、会社概要やサービス内容は後からでも良い訳です。
まずは、メールアドレスを登録してもらって連絡が取れる状態にして、そこから詳しい資料で説明していっても遅くありません。
メールアドレスを獲得して「リストマーケティング」を取り入れておくことで、その時商品やサービスの販売につながらなかったとしても、1ヵ月後・半年後・1年後にお客様になってくれる可能性がグッと高くなります。
まずは、あなたの広告の目的が何なのかを整理して、目的に合ったLPを作っていきましょう。
画像を使ったインターネット広告を出稿する際の注意点
画像を使用した広告で注意しなければいけない点がいくつかあります。
後々大きな問題にならないためにも、事前に確認しておきましょう。
著作権フリーの画像を使用する
オンラインを活用してビジネスをしているのであれば、著作権の問題は理解していると思いますが、使用する素材の「利用制限」も確認するようにしましょう。
中には、「営業目的は不可・改変不可・出展明記義務・二次配布禁止」などの制限があるフリー素材もあります。
後々問題にならないためにも、事前に確認するようにしましょう。
商用利用可能な画像を使用する
広告素材として画像を利用する場合は「商用利用」となります。
商用利用の具体的な内容は割愛しますが、使用する素材が「商用利用可能」な素材かどうかを必ず確認するようにしましょう。
広告媒体のポリシーを確認する
広告を配信する媒体(Google・Facebook・Twitter・LINEなど)によって、利用規約が異なり、使用できる画像も異なってきます。
Google広告ではOKだけれども、Facebook広告ではNGなんてこともあり得るので、事前に各媒体のポリシーを確認するようにしましょう。
違反して広告アカウントがBAN(利用停止)になってしまったら、広告を配信できなくなって大きな損害になってしまいますからね。
画像やテキスト、LPのABテストを繰り返す
インターネット広告全般に言えることですが、広告は一度作ったらそれで終わりではありません。
画像やテキストは適度に変更したり修正することで、より高い効果が見込めます。ただ、何をどのように変更すれば良いのかは、リリースして反応を見てみないと分からないのも事実です。
そのため、「画像Aと画像B」を同時に広告として出稿し、どちらの反応が良いのかをチェックしていきます。
画像Aの方が反応が良い場合は、「画像B」を削除して新たに「画像Aと画像C」でテストしていきます。
これを繰り返すことで、より反応が取れる画像を見分けていくことができ、費用対効果もアップしていくのです。
こういった作業のことを「ABテスト」と言いますが、ABテストを繰り返すことで効果がある画像やテキストがどんなものなのかが、経験を重ねて雰囲気でも分かるようになってきます。
また、定期的に画像やテキストの差し替えをしないと広告の反応が落ちてくるので、広告を出稿前から「ABテストをする」という考えで取り組んでいきましょう。
「インターネット画像広告で成果を出す方法」について最後に
今回は画像を使ったインターネット広告で成果を出すための考え方や方法、注意すべき点を説明してきました。
私自身、現役で広告を出稿しながら、かなり多くの時間と広告費を使いテストをして、クライアントの広告を一緒に考えたりしているので、反応が取れる画像やLPはどういった物なのかをある程度判断することができるようになりました。
ただそれでも必ず反応が取れるかというとそうではありません。
「これすごくいいじゃん!」って思った広告でも、あまり反応が取れなかったり、逆に「ん~まあ一度テストしてみるか!」と気軽に出した広告がすごく反応が取れたり…と。
そこも広告の面白い部分でもあり難しい部分です。
インターネット広告は間違った方法でなければ結果が出るのが非常に早い集客媒体なので、これから集客を加速させたいと思っているのであれば、ぜひ検討してみてください。
画像を使った広告と言えば、Facebook&Instagram広告やGoogleディスプレイ広告などがありますが、下の「すぐ集まる!の5ステップ動画」で、効果を高める出稿方法も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください
特に、中小企業、店舗経営、個人起業家やフリーランスなど、「集客」にそこまで人員を割けない場合は、Web広告を検討してみるのも良いのではないでしょうか!