最近では少し勉強をすれば誰でも簡単にWeb広告を出稿することができるようになりました。
そんな時代だからこそ、「Web広告を運用して集客数をアップさせたい」「Web広告の運用をしているけど思ったように成果が出ない」などの相談をいただくことも増えました。
そういった方にお話を聞いていると、「Web広告を運用するための考え方やスキル・費用感」について基本的な部分を理解していないことが多いように感じます。
そこで今回の記事では、Web広告運用初心者が最初に身に付けておくべき考え方やスキル、費用感などについて詳しく解説をしていきます。
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初心者が扱うべきWeb広告3選も動画解説しているので、こちらの記事も参考にしてください。
目次(タップでジャンプ)
Web広告運用前に理解するべき考え方5選
Web広告の運用をスタートする際に、理解しておくべき考え方を5つ紹介します。
- Web広告は必ず赤字スタート
- Web広告はガソリンと同じ
- Web広告を出しただけで集客できると思わない
- Web広告だけに頼りすぎるのはよくない
- Web広告を出して終わりじゃなく、手元に資産が残るように運用する
1つずつ詳しく解説していきます。
1:Web広告は必ず赤字スタート
まず最初に理解しなければいけないのは、Web広告の運用はスタート時は絶対に「マイナス(赤字)スタート」になります。
というのもWeb広告は、費用を先に支払って、その費用で広告を出してもらう流れになるからです。
そのため、1円でも10円でも必ず先に支払いう以上は、マイナスからのスタートになるということです。
お金を先に支払わないことには、広告を出すことはできませんので、「先に支払う=マイナススタート」ということを覚えておきましょう。
先に支払うという考え(マインド)ができていないと、広告費を使うのが怖くなってしまい広告を出せなくなってしまうので、必ず理解するようにしておきましょう。
2:Web広告はガソリンと同じ
ご存じの通り、車はガソリンを入れなければ動きません。
車のガソリンと同じように広告というのは事業における集客のガソリンだと考えていきましょう。
事業における「広告」は何のために出すかというと、ほとんどの場合は「集客数」を増やすためで、集客ができないと事業が回りませんし、売上げも上げることができません。
そのため売上げを上げるために必要な「集客=広告=ガソリン」は絶対に必要だということです。
事業をしていると必ず必要な固定費があると思います。
例えば、電気代・水道代などの光熱費も絶対に必要な固定費ですよね。
この固定費を払うためには、売上げが必要で、売上げを上げるためには商品・サービスを購入して使ってくれるお客様が必要です。
では、そのお客様を集めるための「広告費」も重要だということが分かると思います。
このように、事業における「集客」は売上げを上げる根幹となる部分なので、固定費を払うと同じように考えて予算を取っておきましょう。
また、車とガソリンがセットのように、事業と広告がセットだと考えて、広告を使えるマインドを整えておきましょう。
3:Web広告を出しただけで集客できると思わない
相談に来られる方で「広告を出せば集客できるんでしょ」と考えている方も少なくありません。
しかし現実として、広告を出しただけでは集客することはできません。正しくは「売上げを上げる」ことはできません。
というのも、広告を出すことで多くの方に見てもらうことができたりWebサイトへのアクセス数を増やすことはできます。
しかし、それと売上げを上げるということは別問題です。
Web広告は基本的にお客様に「認知」してもらったり、まず知ってもらう切っ掛けのものです。
そして知ってもらった後に、ホームページやLP(ランディングページ)、SNSなどを見てもらうのですが、仮にそのホームページやLPの内容が良くなければ、成約に繋げるのは難しくなります。
Web広告はあくまで「集客」です。
「集客→教育(価値提供)→販売」の「教育(価値提供)→販売」も含めて流れを作ることで売上が上がっていくことを覚えておきましょう。
Webマーケティングにおける「集客→教育(価値提供)→販売」の考え方はこちらの記事で詳しく解説しています。
4:Web広告だけに頼りすぎるのはよくない
Web広告は費用を増やした分だけ集客を加速させるのは間違いありません。
しかし、広告だけに頼り過ぎるのはリスクがあります。
例えば、広告が止まってしまう、いわゆる「アカウント停止(BAN)」になると、広告を出せなくなるので集客ができなくなります。
他にも、事業をしていると良い時も悪い時もあります。
悪い時にも広告費をガンガン投資できるほどのキャッシュがあれば問題ありませんが、そうでないときには広告費を抑えたくもなります。
そういったときに、ホームページやブログ、SNSなど、他のメディア媒体から集客できる流れや仕組みを持っておくことで、集客経路の保険にもなりますし、精神的な安心にも繋がります。
ホームページやブログ集客、SNS集客は時間がかかりますので、上手くいっている間に他のメディアや媒体から集客できる流れを作っておきましょう。
ホームページやブログ集客、SNS集客は以下の記事を参考にしてください。
5:Web広告を出して終わりではなく、資産になる運用する
広告を出すだけでなく「資産になる運用」を推奨しています。
資産になる運営とは、例えば「リストマーケティング」を取り入れ、見込み客情報を獲得して情報を資産化をしていくことも1つの方法です。
広告をばら撒いて認知を取る方法もありますが、見られて終わりではもったいないので、少しでも次に繋げられる導線を作っておくことが大事です。
リストマーケティングに関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
Web広告を出稿すときに最低限覚えるべき3つのスキル
Web広告を出稿するときに最低限覚えておくべきスキルについて説明していきます。
- 最低限の運用&設定スキルを身につける
- 広告費の費用対効果を測定するスキル
- ABテストをしながら反応率を上げていくスキル
詳しく解説していきます。
1:最低限の広告運用&設定スキルを身につける
Web広告出稿を考えるのであれば、最低限の広告運用&設定スキルを身に付けるようにしましょう。
これは自社で運用するにしても、外部に依頼する際にも必要なスキルです。
例えば、広告の運用を広告代理店さんなどにすべてをお任せしている方もいますが、最低限の運用方法や設定スキルを身に付けておかないと、広告代理店さんにどんな運用をされているのか分からないままお願いすることになります。
要するに、どんな設定で、どんな運用方法で、どれくらい成果が出ているのか出ていないのかさえ分からない状態お願いすることになってしまいます。
だからこそ、最低限の設定方法やスキルを理解しておくようにしましょう。
Web広告の効率的な学習方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
また、広告の初期設定では「タグ」と呼ばれるスクリプトをホームページやLPに埋め込む作業なども必要です。
このタグを埋め込むことで最適な広告を配信していくことができるようになるので、必ず設定をするようにしましょう。
タグの管理は「Googleタグマネージャー」を使うと簡単に管理することができます。
2:広告費の費用対効果を測定するスキル
上記で説明したタグを埋め込むことで、多くのデータを取得できるようになります。
そのデータを使って、「費用対効果」を測定していくことが広告運用では非常に重要です。
例えば、1万円の広告費を使って、どれだけ売上げが上がっているのかを明確に数字で理解する必要があります。
この数字が分からないと、広告を出していることでプラスになっているのかマイナスになっているのかが分からないので、広告運用は上手くいきません。
ですから、この費用対効果を測定できるスキルは最低限身に付けておくようにしましょう。
ちなみに、私の運営している講座(コミュニティー)では、費用対効果は最低でも4倍~8倍を目指すようにサポートさせてもらっていますので、興味がある方はまずはメールやLINEからお問い合わせください。
3:ABテストをしながら反応率を上げていくスキル
3つ目は「ABテストをするスキルを身に付ける」についてです。
ABテストとは「異なる2つAとBを比較して、どちらの反応が良いかを調べる方法」のことを指します。
広告というのは、同じ広告を出し続けるとどうしても反応率が下がっていくので、反応が悪くなったときに改善させるためにABテストを実施します。
他にも、今よりも反応率を上げるためにもABテストを行い、取得した数字を元にAとBで良いものを採用していきます。
一度広告を出したら終わりという考えではなく、費用対効果を高めるためにも定期的にABテストを行い反応率を高め、効果の高い広告を出すように運用していくスキルを身に付けておきましょう。
Web広告スタート時の費用(予算)の考え方
Web広告をスタートする際に多い質問で「費用(予算)」についての質問も多くあります。
ここからは、広告開始時やどの程度費用を費やしていくのかを解説していきます。
- Web広告スタート時の費用(予算)は?
- 広告費を増やしつつ売上げを増やす
詳しく解説していきます。
1:Web広告スタート時の費用(予算)は?
一番多い質問が「どれくらい広告費でスタートすればいいのか?」です。
ですがこの質問は業種や事業規模、商品・サービス・販売している物によって全く違うので、一概にいくらかければ良いのかはお伝えできません。
そのうえで1つの目安として「1つの商品を販売したときに回収できる費用」を広告の予算として考えておきましょう。
例えば、「整体・整骨院」などの場合で、1回の施術が5,000円だとしたら、1ヵ月の広告予算を5,000円として、5,000円の広告費で新規1名が来店してくれるような仕組みや広告運用をしていきましょう。
「広告費5,000円、売上げ5,000円だとプラスマイナスがゼロじゃん」と思われたかもしれませんが、リピートやLTV(顧客生涯価値)を考えるとプラスになるはずです。
初回で利益を出していく考えではなく、トータル的に利益で考えていくようにしましょう。
こちらの記事では、広告費予算の考え方を詳しく解説しています。
2:広告費を増やしつつ売上げを増やす
広告予算のポイント2つ目は、「広告費を増やしつつ、売上げを上げていく考え(マインド)を持つ」ということです。
例えば、広告費を1万円使ったとして、その1万円でアップする売上げや販売数は知れています。
そのため、「1万円で1万円の売上げがあがる」ことが分かった段階で、広告費を2、3、4万円と増やしていくことをおすすめします。
そうすることで、広告費に比例して売上げも上がって、目標となる売上げまで広告費を費やしながら達成させることができます。
ただ、広告費を上げれば上げるだけ最初に出ていく費用が増えるので不安な気持ちはすごく分かります。
最初のころは広告費を上げるのは怖いかもしれませんが、上記「広告費の費用対効果を測定するスキル」を身に付けて数字で分析できるスキルがあれば怖くありません。
1万円の広告費を使って、2万円の売上げが上がると分かっていればあなたも怖くないですよね?
このように、数字で分析しつつ広告費を上げながら売上も上げていく仕組みを作るようにしましょう。
Web広告運用時の副次的なメリット
Web広告を正しく運用すると、集客数をアップさせて売上げを上げていくことは可能です。
ただ、その視点とは違った「副次効果」もあるので紹介します。
- 指名検索されて、検索からのアクセスが集まる
- クレジットカードのポイントが貯まる
副次的な効果ですが、意外に大きなメリットもあります。
指名検索されて、検索からのアクセスが集まる
Web広告を出すことで、少なからず興味を持ってくれる人が現れ、認知されることになります。
その後、興味を持ったユーザーは、その広告主の情報をGoogleやYahooなどの検索エンジン、SNSで検索をして、その流れでホームーページやブログ、SNSなどへアクセスをします。
このように、会社名や店舗名、名前などを直接検索されることを「指名検索」と言います。
この指名検索が増えてアクセスが集まることで、SEOにも効果はありますし、ドメインの力(ドメインパワー)もアップしやすくなります。
更に、ホームーページやブログ、SNSの投稿やコンテンツを見込み客に見てもらうことで、単純接触回数(ザイオンス効果)も増えて、親近感や興味関心を持たれやすくなります。
広告を出稿することで売上を上げることももちろん大事なのですが、このような副次的な効果もあることを理解しておきましょう。
クレジットカードのポイントが貯まる
Web広告費用のほとんどはクレジットカードで決済をすることになるので、かなりのポイントを貯めることができます。
ポイント還元率1%くらいのカードを使えば、年間広告費100万円で1万ポイント、1,000万円で10万ポイントもためることができます。
カードの種類によっては、現金で使えるポイントだけではなく、ホテル宿泊に使用できるポイントや航空券のマイルを獲得することもできるので、自分のライフスタイルに合わせた使い方をすると良いでしょう。
私自身は旅行が好きなので、半分は旅行関連に使えるポイントを貯めるようにしています。
Web広告を運用で知っておくべき考え方・スキル・費用感のまとめ
今回はWeb広告運用の初心者が知っておくべき考え方やスキルや予算感について解説しました。
広告を始めて扱うときに怖い気持ちがあるのは分かりますが、広告を上手く味方につけることで、売上げをグッと伸ばして、強い味方、強い武器になってくれます。
ただ、今回の記事でも紹介したように、何も考えず適当に広告を出稿して運用をしてしまうと、広告費の垂れ流しで赤字状態になってしまいます。
だからこそ、今回紹介した考え方やスキルについては最低限理解しておくようにしましょう。
私が運営するコミュニティー・講座では、多くの事業者様をサポートしており、色々な商品・サービスを広告を使って売上げをアップさせていただいております。
特に「店舗、コーチ・コンサル業、物販など」で広告集客をしたい方や学びたい方は、まずはこちらの非売品の集客動画を確認してみてください。