最近では、YouTubeやブログ記事など情報発信をしている人を参考にすれば、Web広告を気軽に出すことができるようになって、参入するハードルも低くなりました。
ただ、参入のハードルが下がったとは言え、Web広告は学ぶ範囲も広く、答え(正解)がない部分も多々あります。
だからこそ、何から手を付ければ良いか分からなかったり、どこまで学習すれば良いのか分からないと感じる方も少なくないはずです。
また、この記事を読んでいるということは、
- これからWeb広告を使って売上を伸ばしていきたい
- Web広告を運用していきたいけど、何から学べばいいのか分からない
- 学習し始めたけど、本当にこの学び方であっているのか不安 など
Web広告の運用で悩みを抱えている方がほとんどだと思います。
そこで今回の記事では、Web広告の運用初心者向けに「Web広告を効率的に学ぶ方法や手順」について解説していきます。
動画で確認する
そもそも学習方法を学ぶ前に、どんなWeb広告の媒体が良いのか分からない場合や「考え方・スキル・費用感」は、こちらの動画付き記事を参考にしてみてください。
広告費予算の決め方について詳しく知りたい方は、こちらの記事で解説しているので合わせて参考にしてください。
Web広告の学習方法と注意点
Web広告の代表的な学習方法と注意点は以下の通りです。
- ①検索エンジンで検索して記事で学ぶ
- ②YouTubeの投稿されている動画で学ぶ
- ③広告運用の専門家に教えてもらう
- Web広告の基礎を学ぶ際の注意点
各項目一つずつ詳しく解説していきます。
検索エンジンで検索して記事で学ぶ
いわゆるググって調べるということで、知りたい内容のキーワードを検索窓に入力し調べていきましょう。
例えば「広告の用語」に関して調べたい場合は「Web広告 用語」「オンライン広告 用語」などと検索すれば、必要な用語がヒットするはずです。
Googleなどで「検索をして調べて自分で解決する能力」はオンラインで何をするにも必要なスキルです。今のうちにググる能力を高めておきましょう。
YouTubeに投稿されている動画で学ぶ
こちらも、イメージは上記ググって検索するように、YouTube上に動画を探し学習する方法です。
例えば基礎的な「用語・構造・仕組・媒体規約」について学習したい場合は、その内容に触れた動画がいくつか上がっているはずなので、それらの動画を探して学習をしていきましょう。
そこで、「ググって学習するのと、YouTubeで学習するのとでは、どっちがいいの?」と、疑問を持つ方がいるかと思いますが、自分に合った方で学習をしていきましょう。
テキストの方が学びやすい方はブログなどの記事で学ぶのが良いですし、動画の方がわかりやすい、聴きながら学習したい方は、YouTubeで学習すると良いでしょう。
広告運用の専門家に教えてもらう
広告運用の専門家とは、コンサルティングやサポートなどをされている方のことです。
メリットとしては最新の情報が手に入りやすく、学習する中で分からないことがあったときにすぐに聞ける環境があることで、効率よく早く確実に学習を進めることができます。
デメリットを挙げるならば、多少の費用がかかってくることです。
私としては、広告運用の専門家に教えてもらった方が、はるかに効率よく学べて、1日でも早く集客に繋げることができるの、一番おすすめの方法になります。
ちなみに、私も普段Web広告の運用サポートを行っており、最短で売上につなげる運用方法、業種サービスに合わせたやり方、ノウハウをお伝えしています。
気になる方は公式LINEやメルマガなどからお気軽にお問い合わせください。
Web広告の基礎を学ぶ際の注意点
Web広告の基礎知識を学ぶ中で、「Web広告の管理画面」などに触れることが多くなります。
学ぶ際の注意点として、「Web広告の管理画面」などのインターフェースは頻繁に更新されるので、動画などでアップされている情報が古くなっている可能性もあるので注意しましょう。
「管理画面の操作ボタンの配置やデザイン」などは頻繁に更新されており、突然に変わるので、ネット上にあがっている情報と乖離する場合が出てきます。
そのような場合は、最新版で説明された記事や動画を探すか、自分で手探りでやってみる必要があります。
また、専門家に教えてもらう際の注意点としては、教えてもらう人が「自分自身で広告を運用しているか?」を確認するようにしましょう。
理由としては、広告業界は移り変わりが早く1,2ヶ月前に常識だったことが、今月は非常識になっていることもあります。
そういった意味でも、自分で広告を触っている人は、現在のトレンドや新しい情報を常に仕入れているからです。
Web広告の初心者が効率的に学習する5ステップ
Web広告の初心者が学ぶ順番としては、以下のステップで学んでいくと効率よく学ぶことができます。
- ①Web広告の用語、構造、仕組みや種類、各媒体の規約などを学ぶ
- ➁タグなどの初期設定を理解する
- ③市場調査、競合分析、ライバル調査
- ④ABテストを覚える
- ⑤数字を分析・検証・改善
もちろん他にも細かく覚えなければいけない点はありますが、まずは全体の流れとしてこの5つを理解するようにしましょう。
1つずつ詳しく解説していきます。
①Web広告の基礎知識を学ぶ
Web広告の運用を始める前に、まずは最低限の基礎知識を理解しておきましょう。
例えば、サッカーでも野球でも、ルールや道具の名前などを最低限覚えておかないと、練習や試合で困ってしまいます。
それと同じで、Web広告を運用する際に基礎知識は必要なので、最低でも以下4つは必ず学習するようにしましょう。
- Web広告の基本用語
- Web広告の構造
- Web広告の仕組みや特徴
- Web広告の各媒体の規約
Web広告の基本用語
広告業界で使用されている用語の一例として以下の内容は最低でも覚えておくようにしましょう。
名称 | 算出方法 | 内容・説明 |
インプレッション | 広告管理画面上で確認 | 広告が表示されること |
インプレッション単価 (CPM) | (広告費÷広告表示回数)×1000 | 広告が表示されるごとにかかる費用 |
リーチ | 広告管理画面上で確認 | 広告を見たユーザー数 |
フリークエンシー | インプレッション÷リーチ | 1人あたりの広告表示回数 |
クリック数 | 広告管理画面上で確認 | 広告がクリックされた回数 |
クリック単価 (CPC) | 広告費÷クリック数 | 1クリックあたりの広告費 |
クリック率 (CTR) | (クリック数÷インプレッション)×100 | 広告が表示されてクリックされた割合 |
成約率 (CVR) | (成約数÷クリック数)×100 | クリックされた回数に対して、成約を得た割合 |
費用対効果 (ROAS) | (売上げ÷広告費)×100 | 広告費に対して得られた売上げ |
他にも多くの用語があり、すべてを一気に覚えるのは難しいと思うので、触りながら理解していくと良いでしょう。
Web広告の構造
Web広告の基本的な構造は「アカウント→キャンペーン→広告セット(広告グループ)→広告」この順に並んでいます。
こちらはFacebook広告(Meta広告)の構造ですが、Google広告やTwitter広告、LINE広告など、ほとんどの媒体でこの構造になっています。
「キャンペーン・広告セット(広告グループ)・広告」ごとの目的も異なってくるので、構造は必ず覚えるようにしましょう。
Web広告の仕組みや特徴
Web広告の出稿方法には、多くの種類が存在し、出稿方法によって仕組みが異なります。
例えば、「リスティング広告(検索広告)」と呼ばれる出稿方法は、ユーザーの「検索キーワード」に対して、対象となるユーザーに広告を表示させます。
他には「ディスプレイ広告」と呼ばれる出稿方法や「SNS広告」などは、「ユーザーの興味関心」に対して広告を配信していきます。
説明したターゲティングの限りではありませんが、大枠では上記理解で問題ありません。
各広告の仕組みや出稿方法は別の記事で詳しく解説しています。
Web広告の各媒体の規約
Web広告を出稿する前に、必ず「各媒体の規約」を確認するようにしましょう。
規約を確認せずに広告を出すことで、知らず知らずのうちに利用規約違反になってアカウントが停止(アカウントBAN)されるケースもあります。
例えば、Google広告では問題ない方法でも、Facebook&Instagram広告(Meat広告)では規約違反という場合もあり、媒体ごとで規約が異なっています。
そのため、広告を出稿する前には、面倒と感じるかもしれませんが、一通り規約に目を押しておくと良いでしょう。
➁タグなどの初期設定を理解する
Web広告を出稿するときには「正しい設定」を行うようにしましょう。
例えば、大事な初期設定の一つとして「タグ」と呼ばれるスクリプトをWebサイト上に埋め込んで、ユーザーの行動情報やコンバージョン数(成約数)などを測定していく設定があります。
このタグが埋め込まれていないことで、正しい数字を把握できず、どこを改善すればよいのかが分からなくなります。
更に、タグの情報を利用して各広告媒体の機械学習(AI)が最適化を行っていきますが、タグや初期設定を間違えていると上手く最適化されずに広告の費用対効果が悪くなります。
そのため、初期設定はしっかり行うようにしましょう。
タグはGoogleタグマネージャーを使って設定することで、後々の管理が楽になるので、早い段階でGoogleタグマネージャーを使えるようにしておきましょう。
③市場調査、競合分析、ライバル調査
次に覚えるべき3つ目は、「市場調査、競合分析、ライバル調査」についてですが、以下のメリットがあります。
- ターゲットオーディエンスの理解ができる
- 競合との差別化ができる
- 効果的な広告戦略の構築できる
- マーケットの変化に対応できる
各項目詳しく解説して、最後に「調査するツールやサイト」をご紹介します。
1,ターゲットオーディエンスの理解ができる
市場調査や競合分析を通じて、ターゲットオーディエンスのニーズや行動パターンを把握することができるので、これによりターゲットオーディエンスに適した広告を配信することができます。
2,競合との差別化ができる
競合分析を行うことで、競合他社と比較しながら自社の広告を差別化するポイントを見つけることができるので、競合相手よりも優位なポジションを見つけることができます。
3,効果的な広告戦略の構築できる
ライバル調査を通じて、他社の広告の成功事例や失敗事例を学ぶことができるので、それを参考にして、自社の広告戦略を構築することができます。
4,マーケットの変化に対応できる
市場調査を通じて、業界のトレンドやマーケットの変化を把握することができるので、その時々に最適な広告を配信することができるようになり、マーケットの変化に対応することができます。
調査・分析に使うツール
リスティング広告なら、「キーワードプランナー」でキーワードの調査をすることができます。
Facebook&Instagram広告なら、「Meta広告ライブラリ」や「バナーまとめサイト」も調べれば多数調査できます。
YouTube広告で気になった広告を見つけた際に、IDを抜き出しておき後から調べることも可能です。
④ABテストを覚える
ABテストとは、2つの異なるパターンの広告を比較して、どちらが良い結果をもたらすのかを検証するテスト方法です。
例えば、「画像Aと画像B」を同時に広告として出稿し、どちらの反応が良いのかをテストしチェックしていくイメージです。
画像Aの方が反応が良い場合は、「画像B」を削除して新たに「画像Aと画像C」でテストしていきます。
これを繰り返すことで、より反応が取れる画像を見分けていくことができ、費用対効果もアップしていきます。
特に「クリエイティブ」と「ファーストビュー」は、とても重要な要素なので必ず押さえておきましょう。
クリエイティブ
クリエイティブとは、広告の画像や動画、テキストことを指します。
- 広告の画像、動画
- 見出しや説明文などのテキスト など
出稿した広告に興味を持ってもらい、広告をクリックしてもらわないことには、成約につながることはありません。
だからこそ、クリック率が高くなるような「画像・動画・テキスト」を意識して作成し、ABテストを繰り返していきましょう。
ファーストビュー
ファーストビューとは、Webページがクリックされて最初に出てくる画面のことです。
最初に出てくるということは、「一番多くの人に見られる場所」になります。
ファーストビューで興味を持ってもらえなければ、次の文章へ読み進めてもらえないので、ファーストビューは常にABテストを繰り返すくらいの意識を持っておきましょう。
Web広告を運用して売上を上げていくには、この2つは非常に重要になってくるので、必ずABテストを行えるようにしておきましょう。
クリエイティブとファーストビューの改善方法に関しては、こちらの動画付き記事で解説しているので参考にしてください。
⑤数字を分析・検証・改善
最後に「数字の分析・検証・改善」をしてより費用対効果の高い広告を出していきましょう。
Web広告の運用は、単に広告を出し続ければ良いということではありません。
「➁タグなどの初期設定を理解する」で説明したように、正しく設定ができていれば、正しい数字が把握できるので、その数字を元に、分析・検証・改善を行っていくということです。
広告でどのくらいの結果が出たのか?を把握せずに、とりあえず広告を出しているだけになっていると、「売上げ<広告費」の状態になっている可能性もあります。
感覚で運用するのではなく、数字に基づいて運用するようにしましょう。
Web広告は継続的な学習と成長が必要
Web広告の世界は常に進化しているため、自身のスキルを向上させるために継続的な学習と成長が必要です。
最新のトレンドや技術、各広告媒体の変化について常に情報を収集しましょう。
業界の最新トレンドと情報の収集
Web広告業界の最新のトレンドや変化を把握するために積極的に情報を収集しましょう。
業界関連のWebサイトやブログの定期的なチェック、専門家の記事の確認、業界イベントやウェビナーへの参加などもトレンドを知る1つの方法です。
経験の積み重ねと自己成長の重要性
Web広告は「経験」が非常に重要です。
成功や失敗から学び経験し、広告の効果を向上させるためのチャレンジを忘れないようにしましょう。
また、Web広告の専門家からアドバイスをもらったり、セミナーなどへの参加も自己成長に繋がります。
Web広告初心者は学習と実践を同時に進めよう
今回の記事では、Web広告運用初心者の学習方法や学習の手順について解説してきました。
Web広告を1から学ぶにあたって、覚える範囲が広かったり、難しい専門用語が多く出てきて、苦手意識を持たれる方も多いですが、慣れてしまえば広告を出稿するのは難しいものではありません。
ただ、広告を出稿したとしても、その後の数字を分析し、売上につながるように改善したり、対策を打っていくことが最も重要なので、その点は注意するようにしましょう。
また記事内でも説明していますが、Web広告の業界は情報が新しくなるスピードが速く、情報を追いかけるのも大変です。
だからこそ、「学びながら手を動かすこと」を忘れずに、「学習と実践」を同時に進めていきましょう。
ちなみに、Web広告に関して体系的に学んだり、コミュニティーで一緒に学んでスキルを身につけたい方は、まずはこちらの限定動画から確認してみてください!