SNS集客にチャレンジしてみたいけど、「SNS集客に失敗した・SNSでは集客できない・SNSの毎日投稿で疲弊してしまった」など、周りの経営者や起業家からマイナスな声を聴くことも多いのではないでしょうか。
実際に、私のところに来る相談でも「どうやってSNSすれば良いのかわからない・実践しているけど集客できない」という声も少なくありません。
多くのSNS媒体は基本的に無料なので、自己運用で集客がうまくいけば、顧客獲得単価を下げることもでき利益率も上がるでしょう。
ただ、その成功方法がわからなくて模索中の方や、事業と同時並行でのSNS運用に疲弊している方も少なくありません。
そこで今回の記事では、SNS集客を実施しているけど集客できない原因とその対策を解説していきます。
目次(タップでジャンプ)
SNS集客ができない原因と対策10選
SNS集客ができない原因には以下のような10個の原因があります。
- SNSだけで集客しようとしている
- Web集客全体の戦略設計ができていない
- SNS単体の戦略設計ができていない
- 投稿頻度が少ない
- 投稿内容の質が低い
- 投稿内容が共感を得られるようになっていない
- ハッシュタグを利用していない
- そもそもフォロワー数が少ない
- フォロワーとの交流ができていない
- 各種機能を使いこなせていない
各種原因と対策を学び、まずはフォロワー獲得とファン化に向けて動いていきましょう。
ちなみに、SNS集客が成功するコツについては以下の記事で詳しく解説しています。
SNS集客失敗①SNSだけで集客しようとしている
SNSで集客ができないと感じてしまう原因の一つ目は、SNSだけで集客しようとしている点です。
というのも、SNS集客はWeb集客中の1つの戦略であり、他の集客方法もあわせて活用して初めて成功します。
具体的にはWeb集客という枠組みで考えると次のような集客方法が考えられるでしょう。
それぞれの媒体で集客方法の打ち手を増やしトータル的に強化していくことで、お客様がアクセスしてくれる流れにつながるため、戦略を作り集客手段を整えていきましょう。
SNS集客失敗②Web集客全体の戦略設計ができていない
先ほどWeb集客全般の打ち手を増やしていくとお伝えしましたが、戦略設計ができていない場合には失敗に終わります。
各媒体に訪れる方々の属性は様々であり、同じターゲット層に向けて集客を行ったとしても、ブログでは集客ができていても、SNSでは集客できないこともあります。
例えば、ブログと同じようにたくさんの文字数をinstagram上で投稿しても、反応はイマイチなのはわかると思います。
Instagramの場合は、画像や動画をメインに投稿し、「パット見の一瞬で興味を引く」ことが重要で、長い文章で訴求するには不適切な媒体です。
このように、各Web集客の特徴を踏まえて、「どのような見込み客に、どのような情報を届けたいのか」を、戦略を立てて実行していくことが大切です。
SNS集客失敗③単体の戦略設計ができていない
また全体の戦略設計ができていたとしても、各集客方法の戦略や最適化がなされていなければ失敗します。
各集客手段は得意と不得意が分かれていて、特に事業をしながら時間がない中で、適当な投稿を行っていても効果は発揮されません。
例えば、「ブログならSEO対策を行う」「SNSならフォロワーをどうしたらファン化させられるのか」などを考える個別具体的な戦略設計が必要になります。
仮に個別具体的な戦略設計のノウハウがないのであれば、不得意なWeb集客だけプロにおまかせするのもいいでしょう。
SNS集客失敗④投稿頻度が少ない
ここまでは戦略設計の話をしてきましたが、投稿頻度が少ないSNSアカウントは認知を獲得できませんし、フォロワーも集まりません。
SNS集客においてフォロワーを集めることが最も大切なのに、フォローする前段階である認知を獲得できないのは問題です。
たとえば、週1回同じ時間帯に考えきった投稿をするといった方法も考えられます。
ただ、そもそも見られている回数(インプレッション)が少ない投稿は時間の無駄に終わってしまうため注意しましょう。
認知を獲得するためのインプレッション増加施策の詳細は以下の記事で解説しています。
SNS集客失敗⑤投稿内容の質が低い
投稿頻度を上げるため投稿の内容の質を低下させていたら、SNS集客に失敗する要因になってしまいます。
というのも、SNSでの集客は日々加速していて他の競合他社と見比べたときに、あなたの投稿の質が低いことはユーザーからもわかってしまうからです。
たとえば、NTTドコモの事例では製品内容のツイートばかりをしていたら、「いいね!」がほとんどつかなかったとされています。
逆に投稿内容を探り、犬の日にちなんで犬の写真を投稿すれば圧倒的なリツイートと「いいね!」がついています。
このようにSNSでは周りに対して何かしらの有益な情報や共感が得られるポイントを組み込む投稿をしていきましょう。
SNS集客失敗⑥投稿内容が共感を得られるようになっていない
とはいえ、ひたすら有益な情報を発信するために大量のプレゼンテーションを毎回投稿するような施策はあまりSNSにはまりません。
人がSNSを使う行動を分析してみると、仕事中ではなく余暇時間に使っていることがほとんどです。
余暇時間に頭を使って考えられるユーザーはそれほど多くないので、視覚情報でぱっと見共感できる内容である必要があるでしょう。
たとえば、先ほどお伝えした〇〇の日にちなんだ投稿をしてインプレッションを増やしたり、トレンドになっているキーワードであなたの事業に関連する投稿をしたりといった方法が考えられます。
特にtoCの事業を行っている方はビジネス目線を一旦置いておいて、一般のユーザーが共感できる内容を投稿するようにしましょう。
SNS集客失敗⑦ハッシュタグを利用していない
どれだけ有益な情報や共感できる内容を発信していても、ハッシュタグを利用していなければフォロワーが少ないアカウントでは、インプレッションが増えません。
ハッシュタグとは、Twitterやinstagramなど多数のSNSで利用されている検索に関わる重要なキーワードです。
上記画像のようにPC画面では右側に「#+〇〇」といったキーワードが見えています。
こちらは通常投稿でも青色で表示されるため、多くのユーザーが気になったハッシュタグをクリックして、他の投稿も見るといった行動を行います。
ですから、基本的にフォロワー数が少ないときには、検索ボリュームが多いハッシュタグを使いインプレッションの下支えに利用しましょう。
X(旧Twitter)を集客に活かすコツや失敗しないための方法については、こちらの記事でより深く取り上げていますので、気になる方はぜひ参考にしてください。
SNS集客失敗⑧そもそもフォロワー数が少ない
インプレッション数が短期的に増加していても、そもそものフォロワー数が少なければ自動的にあなたの投稿を多くの方に届けられません。
SNSの基本的な機能として、フォローしているユーザーの投稿が自動的に流れるといった機能があります。
この機能が有効に使えるようになるためには有益な投稿をし続け、認知を増やしフォロワーを増やしていく他ないと考えてください。
そのため、短期的にフォロワーを増やすといった施策は難しく、そもそも時間が掛かると考えておきましょう。
SNS集客失敗⑨フォロワーとの交流ができていない
フォロワーを多数獲得したからといって、ファン化が進んでいなければあなたの投稿をよく見てくれるユーザーは育ちません。
ファン化施策を行うためには双方向のコミュニケーションが必要です。
たとえば次のような施策を行うようにしましょう。
- フォロワーの反応に対してお礼を伝える:「いいね!」を含む
- リツイートなどの反応に対してもお礼を伝える
- 反応がきそうな投稿をする
たったこれだけの施策でも、ユーザーからは「見てくれているんだ」という感情を引き出せます。
この取り組みを何度も続ければ自然とフォロワーからファンになっていくと考えて問題はないでしょう。
SNS集客失敗⑩各種機能を使いこなせていない
最後はSNSに付属している各種機能を使いこなせていない可能性がある点に着目しましょう。
たとえば、Twitterにはツイート内容に対してどれだけの反応があったかを確認できるアナリティクス機能が標準装備されています。
※新規アカウントのため現状はまだ反応が少ないです。
上記画像のように、投稿したツイート内容に対してどれだけの反応があったかを確認できます。
こういったツールを使いこなし、PDCAを回し続けるのもSNS集客で失敗しないための対策です。
ちなみにTwitterのアナリティクス機能については以下の記事でお伝えしているので、参考にしてみてください。
SNS集客ができないのは見込みのお客様がいないからかも?
ここまでSNS集客ができない理由と対策をお伝えしてきましたが、どれだけ頑張っても見込みのお客様から反応が得られないようであれば、SNS選定自体が間違っている可能性があります。
各SNSの特徴を一覧表形式でまとめているので、あなたの商材がSNSとマッチしているかを確認してみましょう。
SNSの名称 | 特徴 | 当たりやすい商材 |
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YouTube |
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TikTok |
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あなたの商材がtoCなのかtoBなのかによって利用するSNSは使い分けることをおすすめします。
SNS集客ができないを「できる」に変える3つのステップ
ではどのようにしたらSNSでの集客ができないから「できる」に変えられるのかを以下3つのステップにして紹介していきます。
- SNSの戦略設計を行う
- フォロワーを集めて交流する
- リスト登録させて「教育」フェーズを挟む
それぞれ詳細に解説していきます。
STEP1.SNSの戦略設計を行う
SNS集客できないを「できる」に変えるステップの一つ目は、SNSの戦略設計を行うことです。
Web集客全体の戦略設計ができていたとしても、SNSの個別具体的な戦略設計ができていなければ意味がありません。
具体的にどのような順番で決めていくかというと次のとおりです。
- コンセプトとターゲットを決める
- 投稿内容を吟味する
- 投稿頻度を増やす
それぞれ見ていきましょう。
コンセプトとターゲットを決める
SNSの戦略設計はまずコンセプトとターゲットを決めるところからスタートします。
SNS運用で明確な投稿に対する指標がなければ、運用するときに投稿内容がチグハグになってしまいユーザーから不信感を感じられてしまいます。
- コンセプト:運用目的(フォロワー獲得・見込みのお客様の獲得・来店数増加など)
- ターゲット:どの年齢層のユーザーにフォロワーになって欲しいのかを決める
このように運用を開始する前から、コンセプトとターゲットをきちんと決めるようにしましょう。
投稿内容を吟味する
コンセプトとターゲットが決まったら投稿内容を吟味し、ある程度のフォーマットを決めてしまってもいいでしょう。
というのも、一定間隔で似たような投稿が繰り返されれば、ユーザーはついつい見てしまうものだからです。
たとえば、instagram運用で飲食店に来客数を増やしたいという目的でアカウントを運用しているのなら、今日のおすすめをストーリーで上げるといった方法が使えます。
とはいえ、上記の方法はあくまで運用目的に沿って作られたフォーマットであり、反応率が鈍ければ改修を続けてください。
投稿頻度を増やす
先ほどの投稿フォーマットが形になったのなら、投稿頻度を徐々に上げていきます。
認知を獲得するためには、毎日でも投稿がユーザーの目に入ることが大切です。
何度も繰り返し表示されるようになると、ついついユーザーは気になってしまいプロフィールを覗きたくなり、繰り返しているうちにフォロワーになります。
今回の場合は飲食店を例に出しましたが、ビジネス系のアカウント運用なら毎日の投稿が豆知識となっていてもいいでしょう。
また、毎日の投稿とは別に共感できたりユーザーのためになる投稿を行うとさらに認知が加速します。
STEP2.フォロワーを集めて交流する
SNSの戦略設計ができて投稿を開始したらフォロワーを集めて交流を開始しましょう。
フォロワーを集めて交流する際のコツは次のとおりです。
- 最初期はフォロワー数で信頼を獲得する
- ネガティブな発言に反応しない
- ポジティブな発言に反応する
それぞれのコツを解説します。
最初期はフォロワー数で信頼を獲得する
なぜフォロワー数が大切なのかというと、最初期のフォロワー獲得にはフォロワーの数が大切だからです。
仮にフォロワーが0人と100人のアカウントでは、あなた自身も後者のアカウントをフォローすることになるでしょう。
SNSにおいては、どれだけの人からフォローされているかが非常に大切なので、まずはフォロワー獲得を行ってください。
ネガティブな発言に反応しない
次に大切なのはネガティブな発言に反応しないことです。
というのも、ネガティブ発言にいちいち怒っていては、業務に支障が出ますし炎上が起こる恐れもあるからです。
SNS集客を行う上でネガティブ発言はどうしても避けて通れないものなので、視界から消すことを意識しましょう。
それに加えて、SNS内での評価指標ではコメント数も重要な指標になっているので、アンチが湧くことも集客上のメリットがあると考えてください。
ポジティブな発言に反応する
フォロワーを集めて交流する最後のコツは、ポジティブな発言にのみ反応することです。
ポジティブな発言を深掘りすれば、お客様の口コミにもなりますし、他の見込みのお客様の購入動機にもつながります。
それに反応を返されたお客様はアカウントを意識して、投稿に対して毎回反応をくれるお客様になる可能性も高いでしょう。
ですから、あなたのビジネスに対して反応してくれるポジティブな発言にのみ反応し、ファン化を促進させてください。
STEP3.リスト登録させて「教育」フェーズを挟む
ある程度ファン化が進んだと確認できるフェーズに入ったら、リスト登録を促し「教育フェーズ」を挟んでいきましょう。
ファン化した見込みのお客様は、あなたの考えや思いを浸透させやすい状態になっているので、メルマガや公式LINEでの配信で理想のお客様に育て上げることが可能です(育て上げるというと語弊はありますが…)。
リスト登録というとビジネス商材だけの話に思われるかもしれませんが、飲食店や整骨院などの店舗型ビジネスでも応用可能です。
たとえば、公式LINEの仕組みとして次のような施策を行った店舗がリピート率向上を達成しています。
- 公式LINEの配信を読むだけでポイントになる
- ポイントを1ポイント1円から来店時に利用できる
- 試していないメニューや商品の提案がタップするだけで配信されるようになる
上記のような施策も公式LINEでは可能なので、店舗型ビジネスでも応用をしていきましょう。
より詳しくリストマーケティングについて知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
SNS集客できないといわれていても成功事例はある
ここまで様々な施策内容をお伝えしてきましたが、SNSでは集客できなかったという事例を多くの方が見られているでしょう。
しかし、多くの企業でFacebookやTwitter、instagramからの見込み顧客増加の成功事例が出ています。
たとえば、カンタン酢というブランド商品を扱っているミツカンではinstagramやインフルエンサーマーケティングをうまく使い多くの認知を取得していることはご存知でしょうか。
このようにSNS集客は常に大手企業であっても利用しているものなので、個人事業主やフリーランスであっても利用を検討していきましょう。
なお、SNS集客の成功事例や成功するための共通点をまとめた記事があるので、気になる方は以下をクリックしてみましょう。
SNSで集客できないと感じているなら違う方法も考えてみよう!
今回の記事ではSNSで集客できない理由と対策を中心に解説してきました。
冒頭でもお伝えしましたが、SNS集客はあくまでWeb集客の一環であり、連動して動いていなければ効果はありません。
SNSだけで集客できるほどWeb集客は甘くなく、様々な手法を使うのが正解です。
しかもSNSは毎日の投稿をしていかなければ意味がないため、自動化が難しい集客方法でもあります。
仮に本業の自動化が進んでいないのであれば、広告を使って集客を自動化する方法もあります。
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