何か商品を買ったとき、アフターフォローの対応の悪さに商品やそのブランドが嫌になったことはありませんか?
これは『ピーク・エンドの法則』がもたらす効果です。
ピーク・エンドの法則を理解しマーケティングで活用することで、顧客満足度を上げ、商品やブランド、あなたのファンになってもらうことが可能です。
特に、顔が見えないことが多いWebマーケティングでは、顧客との関係構築からアフターフォローまでを、オンライン上で一貫して行う必要もあるので、ピーク・エンドの法則は理解しておきたい内容です。
またピーク・エンドの法則は、人の心理と掛け合わせることで爆発的に効果を高めることができるので、その方法も一緒に紹介させていただきます。
目次(タップでジャンプ)
ピーク・エンドの法則とは?
ピーク・エンドの法則とは、『人間は自分の経験で、最も印象強く感情が昂った(たかぶった)ときの印象(ピーク)と最後の印象(エンド)で、良し悪しを判断する』という法則です。
この法則はダニエル・カーネマン(行動経済学者)が1999年に発表した論文で、初めて使われた法則です。
もっと簡単に説明すると、『盛り上がった部分と最後の印象で、物事を判断する』ということです。
例えば、サッカーの試合を想像してみましょう。
それが、2対3で2軍の勝ちだったんだよ!
後半40分に山口君からのパスに、斎藤君がダイレクトで合わせてシュートを決めたんだけど、これが本当にドンピシャですごかったんだよな~!
2軍が1軍に勝つ面白い試合だったよ!
このような会話は日常的にあると思いませんか?
この状況において、Zさんの
- 盛り上がったポイントは『後半40分に山口君からのパスに、斎藤君がダイレクトで合わせてシュートを決めた』シーン。
- 最後の印象は『2軍が1軍に勝った』こと。
- 結果、Z君の判断として、面白い試合だったということになります。
このように人は、ピークポイントとエンドポイントが物事の印象になっていることが非常に多いのです。
これがピーク・エンドの法則です。
似たような言葉として、『終わりよければ全てよし』という言葉がありますが、これはピーク・エンドの法則でいう『終わり(エンド)』の部分を指しています。
終わり(最後)を良くすれば、途中の内容が多少悪かったとしても結果オーライということですね。
余談ですが『見た目が9割』という言葉もあります。
これはピーク・エンドの法則ではありませんが、最初に与える印象も相手に与える印象の中で非常に大きな要素の一つです。
実はWebビジネスにおいても、見た目は非常に重要で、見た目を整えることによって、SNSのフォロワー数を増やしたり、ブログへのアクセス数を増やすことが可能になります。
ネット上の見た目ってどういうことだ?と思われた人はこちらの記事を参考に見た目を整えてみてください。
身近なピーク・エンドの法則
私たちの身近なところでもピーク・エンドの法則を実感できるところはあります。
行列に並ぶ
有名な飲食店や遊園地などで、長時間並んだ経験がある人もいるのではないでしょうか。
実はこの行為もピーク・エンドの法則があてはまります。
例えば1時間も2時間も並んでジェットコースターに乗るとして、実際に乗車している時間は5~10分程度ではないでしょうか。
それでも一瞬の楽しみのために『並ぶ』という行為に膨大な時間を費やすわけですが、これはジェットコースターに乗っているときに『ピークとエンド』を同時に体験しているため、
ジェットコースターに乗っているときの楽しさの印象が強く残り、並んでいる待ち時間の苦の印象は薄くなっているからです。
映画鑑賞
映画でもピーク・エンドの法則があてはまることがあります。
映画の内容が難しく、途中までよくわからなかったり、どういうことだろう?
と考えながら映画を見ることがあると思うのですが、最後の最後に大どんでん返しや、途中のストーリーが一本の糸で繋がるように理解することがあると思います。
そうすると、『あ、そういうことか!』と、全体的に良い印象を与えることができるのです。
ピーク・エンドの法則をWebマーケティングで活用する
ピーク・エンドの法則をWebマーケティングで活用することで、ビジネスをさらに加速させることができます。
どういった場合に使えるのかを説明していきます。
顧客満足度を向上させる
顧客満足度を向上させるには、商品やサービスを使ってもらったり、何かの企画やイベントに参加してもらったときに、『購入してよかった!』『参加してよかった!』と思ってもらう必要があります。
そのためには、お客様に良い印象を与えることが必要になるので、そこでピーク・エンドの法則を活用していきます。
商品を購入してもらった後に、お礼のメッセージや感謝の気持ち(手紙、メール、電話など)を伝えることで、少なからずお客様の印象は良くなります。
また、企画やイベントに参加してもらったときは、場を盛り上げるような内容を用意したり、直接声を掛けられる(会話する)場などがあると、お客様へ強い印象を与えることができるようになります。
接触回数を増やすことで、自然と親近感が生まれ、良い印象を与えることができるのです。
これは心理トリガーの1つ『ザイオンス効果(単純接触効果)』で証明されている心理学の1つです。
また、SNSが普及した現代で、顧客満足度をアップさせることは「口コミの連鎖」を作り出す要因になります。
口コミによって、広告費などを使わずに自然とバイラルを引き起こしてくれるので、非常に重要な役割となります。
お祭りごとを取り入れる
ピーク・エンドの法則を取り入れるときは、1番伝えたいポイントで『お祭りごと』を入れるということ意識してみてください。
どういうことかと言うと、『人はお祭りやイベントごとの賑わう環境が好きな人が多い』です。
これは、お祭りごとや賑わう環境を体験したいという『イベント性』の心理トリガーなのですが、イベントやお祭りごとに参加することで、自分もその空気感や環境を体験しているという満足感を得たいからです。
あなたもお祭りごとの場では、テンションがあがって普段購入しないものを購入してしまった経験はありませんか?
このように、ピークとエンドのポイントにお祭りごとを取り入れることで、購買行動に移させたり、相手に強く印象付けることが可能になります。
情報発信に取り入れる
オンラインビジネスでは情報発信は不可欠です。
情報発信でピーク・エンドの法則を活用して、あなたが1番伝えたい内容をピークとエンドに置くことで、効果的に相手に伝えたい内容を伝えることができます。
その結果、行動を促したり、共感を与えることが可能になります。
そうすることで、あなたのファンになってくれたり、その後の商品やサービスの購入してもらえる可能性は高まるはずです。
実際に私が得意とするリストマーケティングでも、情報発信を行っていくのですが、1番伝えたい内容や行動してほしいアクションを最後に持ってくるなど工夫をしています。
ちなみに、情報発信でピーク・エンドの法則を使うときは『ストーリーで語ると良い』とされています。
ストーリーとは物語のことで、『ストーリーテリング』という心理トリガーの1つです。
『ピーク・エンドの法則×心理トリガー』=最強
説明してきたように、実はピーク・エンドの法則と心理トリガーは非常に相性が良いです。
ピークポイント・エンドポイントで1番伝えたい内容を、心理トリガーを使って伝えることで、より強く印象付けることが可能になります。
また、心理トリガーを利用することで、今まで売れなかった商品が売れるようになったり、売り込みをせずに商品が売れていったりと、良い結果をもたらしてくれます。
心理トリガーは、お客様の心に働きかけ、心を動かし、最終的には購入を決めさせてしまうほどに強力なものです。
だからこそ、マーケティングを行う上で心理トリガーを知り理解しておくことで、他のライターやマーケターとの競争に勝ち抜くこともできるので、コピーライティングやマーケティングを学ぶ上では心理トリガーは重要な内容なのです。
掛け算でビジネスを急加速させる方法
ここまではピーク・エンドの法則と心理トリガーについて説明をしてきました。
どんなビジネスにおいても色んなノウハウや手法がありますが、実は、1つのノウハウを実践するよりも、今回のように『ピーク・エンドの法則×心理トリガー』など
より相性の良いものを掛け合わせることによって、より効率的で爆発的な結果を出してくれることがあります。
実際に私自身のビジネスに置き換えてみると、
『リストマーケティング』という安定継続的なビジネスモデルと『自動化』という効率的な仕組み、同時に『心理トリガー』を交えてビジネスを行っています。
『リストマーケティング×自動化×心理トリガー』これによって、完全自動で売上を上げ続ける仕組を作っています。
例えば、『あなたのビジネス×自動化の仕組み』『あなたのビジネス×オンライン化』を組み合わせるとどうでしょうか?
もし少しでも可能性を感じるのであれば、オンラインビジネスや自動化の仕組みを無料で学べる動画を受け取っておいてくださいね!
相乗効果であなたのビジネスが加速し始めます!
ピーク・エンドの法則について最後に
いかがでしたでしょうか。
今回はピーク・エンドの法則、心理トリガー、掛け算でビジネスを加速させる方法について説明してきました。
私自身、過去には実質的なリストラ宣告とオンラインビジネス詐欺で絶望のどん底に居ましたが(詳しくはプロフィールへ)、『掛け算』でビジネスを進めることで、比較的に自由なライフスタイルを手に入れることできるようになりました。
もし、今うまくいっていなかったり、悩んでいるのであればこの『掛け算』という方法を取り入れてみてはどうでしょうか。