誠実さの心理トリガーをどのように活用すれば良いか分からない、と悩んでいる方も多いはずです。
誠実さは本当のことを伝えるだけで効果を発揮する強力な心理トリガーです。
ただ、どのように活用すれば効果が得られるのかが分かりづらい面もあります。
当記事では誠実さの心理トリガーの活用方法をお伝えします。
- >>誠実さ(正直さ)の心理トリガーとは何かを知りたい方
誠実さの心理トリガーとはへ - >>誠実さ(正直さ)の心理トリガーを用いたマーケティングについて知りたい方
誠実さの心理トリガーをWebマーケティングに活用する方法へ - >>誠実さ以外の他の心理トリガーも知りたい方
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目次(タップでジャンプ)
誠実さの心理トリガーとは
誠実さの心理トリガーとは、相手に正直に物事を伝えると結果的に信用や信頼獲得に繋がることを指します。
「正直に物事を伝える」と言っても抽象的な言葉になってしまうので、以下のように誠実さを伝える一例を解説します。
- 言行一致は必ず守る
- 商品・サービスのデメリットは先に説明する
- 価格が高い・安い場合には理由を説明する
以下で詳しく解説していきます。
言行一致は必ず守る
言行一致は文字通り「言葉と行動を一致させる」ことを指し、誠実さを示すために重要な要因の一つです。
Webマーケティングでは、LPなどに書かれてる内容と実際の商品・サービスの内容が一致することだと考えてください。
たとえば、「98%が効果を実感!」とLPに記載したのであれば、ほとんどの人が商品・サービスの効果を実感できなければいけません。
このように言葉と行動を一致させることが誠実さの心理トリガーの効果を発揮させるためのベースになります。
商品・サービスのデメリットは先に説明する
誠実さの心理トリガーは、商品・サービスのデメリットを先に説明することでも効果を発揮します。
商品・サービスが抱えるデメリットを先に知らせることで、それでも購入したいと考える見込み客に誠実さを表現できます。
反対に良いことばかりを見込み客に伝えて、購入した後にデメリットが判明した場合には購入した人は「騙された!」と感じるはずです。
このように先に商品・サービスのデメリットを説明することは、クレームを防止し信頼関係の構築にも役立ちます。
価格が高い・安い場合には理由を説明する
商品・サービスの価格が高い場合も安い場合も総じて理由付けは必要です。
提供する商品・サービスの価格が相場と比べて高い・安い場合、見込み客は次のような不安を感じます。
- 価格が高い場合:依頼する業者を間違っているのではないか。
- 価格が安い場合:商品・サービスに何か欠点があるのではないか。
※あくまで一例です。
これらの不安に対して明確な理由を誠実に伝えなければ、購入に繋がりません。
ただ、先に価格の背景を伝えると、見込み客は納得して購入するため、強固な信頼関係を結びながら商品・サービスを提供できます。
誠実さの心理トリガーをWebマーケティングに活用する方法
誠実さの心理トリガーのWebマーケティングでの活用事例としては以下のようになります。
- LPなどに記載されている事実に嘘を混ぜない
- マイナスポイントを同時に説明しておく
- 個別相談時にもLPの内容とズレがないようにする
Webマーケティングにも活用できる誠実さの心理トリガーは、嘘を発信しないだけで効果を発揮する強力な表現の仕方です。
以下で、どのようにして間違った表現をしないかを詳しく解説します。
LPなどに記載されている事実に嘘を混ぜない
LPなどの見込み客が訪れるページに嘘を混ぜないことが、誠実さの心理トリガーに繋がります。
最初の入口から嘘や間違いがあると、その後の集客導線上で間違いをごまかすために修正を繰り返さなければなりません。
すると、当然言葉と行動に乱れが発生し、見込み客から不審がられてしまいます。
結果として、このような乱れが見込み客が購買行動に移らない要因になります。
マイナスポイントを同時に説明しておく
LPなどにマイナスポイントやデメリットを記載して、正直に伝えるだけでも効果を発揮します。
商品・サービスの根幹を揺るがすマイナスポイントは解消するべきですが、どうしても発生してしまう点は正直に伝えてください。
それでも購入する見込み客は、最初からマイナスポイントを受け入れて購入するので、始めから強力な信頼関係を構築できます。
個別相談時にもLPの内容とズレがないようにする
Webマーケティングでは個別相談などを商品・サービスの購入前に行う場合が多いですが、LPなどの内容と言行一致していることが大切です。
相談に臨む見込み客は、あなたが本当に信頼できる人物かを見極めようとするため、誠実さが必要になります。
たとえば、LPなどに書かれている内容と違った発言をすれば、不信感を助長するはずです。
もちろん細かな表現のミスがすぐに見込み客の離脱に繋がるわけではありません。
しかし、ズレの程度が大きくなればなるほど、見込み客の離脱率も高くなると考えてください。
誠実さの心理トリガーの活用例
誠実さの心理トリガーは多くの場所で見受けられるので、商品・サービス、価格の安さに対する活用例を以下で紹介します。
商品・サービスへの活用例
商品・サービスへの活用例で多いのは、デメリットを先に訴求することです。
活用例の一例は次のとおりです。
- 英会話:毎日強制的な英会話環境を用意しているため、多くの方が厳しく感じるかもしれません
- 整体・治療院:良くなるまでに時間が掛かります
- コンサルティング:クライアントの実働も成果を上げるためには必ず必要です
このように商品・サービスのデメリットを伝えると、「デメリットを克服することで、効果を保証する」ことにも繋がります。
もちろん嘘や誇張はダメですが、デメリットを訴求する際は一見するとメリットに見えることを伝えてください。
価格の安さに対する活用例
商品・サービスの価格の安さに対する理由付けをすることでも、効果を発揮します。
活用例の一例として、
- 英会話:日常英会話に絞った指導だからコストパフォーマンス良く提供できます
- 整体・治療院:ご自身でトレーニングに取り組んでもらうことから価格を下げています
- コンサルティング:成果が出るまでに時間が掛かるため毎月の費用を抑えめにしています
低価格で提供する商品・サービスであっても、理由付けができていれば誠実さが伝わります。
低価格を実現するために、どのような内容になっているかを伝えると効果的です。
誠実さの心理トリガーを発揮できていない例
誠実さの心理トリガーを発揮できていない例は、言行一致ができていないことだと考えてください。
一例を挙げると、以下のとおりです。
- ある施設を利用しようとしていたAさんは、施設から「当施設は利用者の方全員に気持ちよく使ってもらえるように…」と説明を受けていた
- シーツは週に1回しか干さない
- いたるところにホコリが積もっている
- 食べ残しの跡がある
誠実さの心理トリガーを活用するなら、当然施設の中は誰が見ても清潔でなくてはいけません。
しかし、施設の中身は誰が見ても汚い状態で、Aさんは施設への入会を止めてしまいます。
このように施設の良い点を挙げながらも、誰から見ても間違いである点が見つかると見込み客は離れていきます。
誠実さと似た心理トリガー
誠実さと関連する心理トリガーは以下のとおりです。
それぞれを簡潔に解説します。
詳しい解説は以下の記事にまとめてあるので、参考にしてみてください。
一貫性
一貫性の心理トリガーは、人が一度「イエス」と答えると「イエス」と言い続ける心理効果です。
最初に「イエス」と答えているのに、次に「やっぱりノー」と答えると、自身の考えを否定することに繋がります。
またノーと答えることで、一貫性がなくなり相手に不信感を与えるため、次の質問にも「イエス」と答えがちになります。
権威性
人は誰の言葉かによって信用するかどうかを決めがちなため、権威性の心理トリガーを活用して信用を得ることは人の購買行動を促します。
たとえば、医師の免許を持っていない人が「〇〇」と病名を言うのと、医師の免許を持っている人が「〇〇」という病名を言うのとでは信用度が違います。
当然、医師の判断をほとんど全ての人が信用するはずです。
このように権威性の心理トリガーは信用や信頼を獲得するために活用します。
権威性と同じような意味合いで「社会的証明」という心理トリガーもあるので、以下の記事で確認してみてください。
コミュニティマーケティング
コミュニティマーケティングは、人は帰属意識があり仲間になりたいという気持ちを活用した心理トリガーです。
仲間意識を上手く表現することで帰属意識が生まれ、購入に繋がります。
イベントマーケティング
イベントマーケティングとは、イベントを活用したマーケティング方法で、空気感や環境を活用します。
いつもなら購入しない商品・サービスであってもイベントであれば購入する方も多く、テンションの盛り上げ方が鍵になります。
返報性の法則
返報性の法則は、人から何かをしてもらったときに、お返しをしなければいけないと感じる心理効果のことです。
たとえばSNSでは、「いいね!」を押すと、相手からも「いいね!」が届きやすくなる事例があります。
ツァイガルニク効果
ツァイガルニク効果は、「達成できていないことは達成できたことよりも意識しやすい」ことを活用した心理トリガーです。
特にテレビなどの「続きはCMの後で」といった言葉がツァイガルニク効果を活用した例です。
アンカリングバイアス
アンカリングバイアスは最初に印象付けられた数値が、その後の判断に影響しやすいという心理トリガーです。
「9,800円→4,900円」という風に値付けをすると、「半額になっているからお得だ!」と感じやすくなるはずです。
このように最初に決めた数値を基準に判断しやすい心理を活用したのが、アンカリングバイアスです。
誠実さの心理トリガーまとめ
今回の記事では誠実さの心理トリガーを解説しました。
誠実さはどんなセールストークにも勝る心理トリガーですし、嘘をつかずに正直に物事を表現するだけで強力な効果を発揮します。
ただ直接的に伝えるよりも、切り口を変えて伝えるほうが効果的な点に注意してください。
仮に英会話教室があったとして次のような言葉があったとします。
A:勉強を毎日しなければなりません
B:毎日勉強できる環境があります
このように比較するとAは誠実ながらも、少しきつい印象を受けますが、Bは「この環境なら成長できるかも」と感じるはずです。
このように切り口を変えることも誠実さのポイントです。
誠実さの心理トリガーも含め、Webマーケティングでは心理効果は非常に重要な要素です。
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