SEO対策で競合サイトを見つけろという風にアドバイスを受けているけど、実際どのように行っていけばいいかがわからないと悩んではいませんか?
SEO対策を行う上で競合サイトを見つけて分析するのは、とても大切です。
では、どのように見つけて対策をしていけばいいのでしょうか。
以下では、見つけ方と分析の方法、SEO対策のやり方まで網羅的にお伝えしていきます。
目次(タップでジャンプ)
競合サイトの見つけ方は?
サイトのSEO対策を行うときに、まず指標としなければならないのが競合サイトです。
ではどのようにして競合サイトを見つけていくかというと次のとおりになります。
- 狙いたいキーワードを決める
- キーワードの種類を知る
- 自分自身のサイトのDAを知る
- サイトのDAと同じレベルの競合を見つける
それぞれ解説します。
なお、当サイトで利用している分析ツールはウーバーサジェストなので、使い方や導入方法がわからない方は以下の記事を参考にしてください。
狙いたいキーワードを決める
競合サイトの見つけ方の一つ目は、狙いたいキーワードを決めることです。
サイトを作るほとんどの目的は、お客様が見て問い合わせを獲得したり、商品を購入したりする状態にすることでしょう。
もちろんブランディング目的でサイトを作成する企業もありますが、潤沢な資金を持っているところに限られます。
ですから、狙いたいキーワードはお客様が検索して「売上に直結する」キーワードをまずは選定しましょう。
キーワードの種類を知る
狙いたいキーワードが決まっても、そのキーワードの種類によって対策する記事数などを調整する必要があります。
おおまかにキーワードの種類と対策記事数をわけると次のとおりです。
- ビッグキーワード月間検索数3,000以上:対策する記事数は無数にある
- ミドルキーワード月間検索数200〜3000くらいまで:対策する記事数は10〜30記事程度
- ロングテールキーワード月間検索数0〜200くらいまで:単体の記事で対策可能
上記の分類に当てはめて、狙いたいキーワードがどのくらいの位置にあるかを確認します。
仮にビックキーワードを狙っているのであれば、すぐに対策できるものではないので、まずはミドルキーワードあたりから対策しましょう。
自分自身のサイトのDAを確認する
対策するKWがミドルキーワードになっていたら、サイトのDomain Authority(DA)を確認します。
具体的に私(山口)のサイトのDAを確認してみましょう。
まずはウーバーサジェストにログインして、被リンクタブの「被リンク概要」をクリックします。
するとサイトのURLを入力するところがあるので、入力しましょう。
URLの入力が完了すると、DAが確認できます。
このようにして私のサイトのDAは「11」ということがわかりました。
サイトのDAと同じレベルの競合を見つける
サイトのDAと同じレベルの競合を狙いたいキーワードから探していきます。
具体例として、今回の記事で狙っている「競合サイト 見つけ方」でGoogle検索をしてみましょう。
すると3位にDAが「18」のサイトがあったので、こちらを競合サイトとして認定します。
そして「競合サイト 見つけ方」は月間検索数が少ないロングテールキーワードになるため、単体の記事でも勝てると判断し、競合サイトよりも充実した記事を書いていけば、SEO対策の基本は完璧です。
とはいえ、SEO対策は記事を充実させたからといってすぐに上がるわけではないので、その他の方法もあわせて行っていきます。
より詳しくは次の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
なぜ競合サイトの見つけ方を知る必要があるの?
競合サイトの見つけ方を知り、そのサイトを参考にして記事やその他のコンテンツを作成する理由は、SEO対策は他サイトのオマージュが王道だからです。
上位表示されているサイトで独自路線のサイトが上位表示されることもありますが、長い年月を掛けてユーザーが集まり評価された結果、Googleのアルゴリズムが有益と判断して上がっているのが現在の上位サイトです。
そのため、最も効率的かつ売上に直結するSEO対策は、上位表示されている競合サイトを分析し、そのサイトよりも少し充実したサイトを作り上げることです。
ただし、上位のサイトを完全にコピーして真似をしたり、全く同じ内容を書いても上位表示されることはありません。逆にペナルティーを受けるので、そのようなことはしないようにしましょう。
競合サイトを見つけて分析する方法は?
先ほど競合サイトを分析して参考にするとお伝えしましたが、具体的な方法は次のとおりです。
- 競合サイトのアクセス数を見よう
- 競合サイトが対策しているキーワードを確認しよう
- 被リンクをどこからもらっているかを確認する
先ほどの見つけ方では、記事ベースでの話でしたがこの項目ではサイト全体のSEO対策をするための手段を見つけるための分析方法をお伝えしていきます。
それでは、さっそく見ていきましょう。
競合サイト分析①競合サイトのアクセス数を見よう
競合サイトを分析する手段の一つ目はサイトのアクセス数を見ることです。
どれだけDAが弱いサイトが上位表示されていたとしても、アクセス数が膨大な場合があります。
あるロングテールキーワードで検索上位を狙おうとしても、DAが低いのにアクセスがたくさんあるサイトに妨害されることもあるため、十分な注意が必要です。
競合サイト分析②競合サイトが対策しているキーワードを確認しよう
続いては競合サイトがどのような検索キーワードで対策をしているかの全体像を見ていきます。
ウーバーサジェストでは、キーワードリサーチタブの「キーワード流入」にURLを入れるとすぐに確認できます。
たとえば、私のサイトが対策しているキーワードは次のとおりです。
あくまで一部の情報ですが、Twitterのアルゴリズムについてやコンテンツ販売といった集客に関するキーワードで対策されているのが見て取れるでしょう。
このようにして、競合サイトがどんなキーワードで対策をしているのかも確認します。
どの記事でどんなキーワードの流入があるかを確認する
ちなみに、単体の記事で上位表示するためには、上位記事が検索キーワード以外のキーワードでどれだけの流入があるかを確認しておく必要があります。
というのも、単体の記事に含めるコンテンツ内容が異なってくるからです。
具体的な見方は、検索キーワードでGoogle検索をして、タイトルの下にある「流入見込み」ボタンをクリックすると以下のように表示されます。
このように対策するキーワードは「競合サイト 見つけ方」なのに、「競合サイト 分析」といったキーワードでも流入を取っていることがわかります。
そのため、記事を書くときに必ず「競合サイト 分析」に向けた項目を作っておかなければならないといった判断をしてください。
このように競合サイトが書いている記事が、他にどのような流入を持っているかをきちんと確認する作業は必ず行いましょう。
競合サイト分析③被リンクをどこからもらっているか確認する
最後はドメインの力を押し上げる被リンクをどこからもらっているかを確認してください。
被リンクをもらっている先を確認する方法は、先ほどお伝えした被リンクタブの「被リンクの概要」から可能です。
すると、このように被リンクをもらっているサイトの一覧が表示されるため、自サイトでも被リンクを貰えないかを検討するようにしてください。
競合サイトで分析できない事項
なお、競合サイトで分析できない内部情報もあるため注意しましょう。
具体的に競合サイトで分析できない事項は次のとおりです。
- 滞在時間
- 購入数・問い合わせ数
- SNSからの流入
それぞれ解説していきます。
滞在時間
競合サイトの内部情報は基本的にどんな分析ツールを使っても追えないという点に注意してください。
たとえば、ユーザーが記事を見ている時間である滞在時間はGoogleAnalytics上でしか確認できず、競合サイトの記事がユーザーからきちんと読み込まれているかは未知数です。
そのため、記事の構成や行間を完全に真似するのではなく、自サイトの分析結果をもとに調整を行ってください。
購入数・問い合わせ数
当たり前のことですが、競合サイトからどれだけサービスの購入が起こっていたり、問い合わせを獲得できているかを確認するすべはありません。
こちらはサイトに直接問い合わせるしか方法はありませんが、ほとんどのサイトが答えてくれないでしょう。
SNS流入
SNS流入も分析できない項目です。
そのサイトがSNSをそもそも開設しているかどうかもわかりませんし、流入がどれだけあるかもわかりません。
ただ、この流入に関してはSemrushというSEOコンサルタントが利用しているツールを使えば分析可能です。
しかし、Semrushは完全にプロ仕様の分析ツールであり、月額費用も高いため導入を検討するのは後々でいいでしょう。
競合サイト分析ができた後にすること
競合サイト分析ができたら次に行うことは以下のとおりです。
- サイト設計を作る
- 被リンク営業を掛ける
- 競合サイトよりもいい記事を書くことを心がける
それぞれを見ていきましょう。
サイト設計を作る
競合サイトのキーワード情報を確認したらサイト設計を作成していきます。
サイトのカテゴリーを決め、どのキーワードをどこに配置するのかをマインドマップなどにまとめるといいでしょう。
上記の画像は私の友人がコンサルティングを行うときに利用しているものですが、このようにカテゴリーに名前を付けて、その下にどのようなキーワードを入れていくかを決めます。
なお、カテゴリー名は狙う最も大きなキーワードにするといいでしょう。
被リンク営業を掛ける
続いては被リンク営業を行っていきます。
なぜ被リンク営業を行わなければならないのかというと、単純にサイトのDAを上げるためです。
競合サイトがもらっている被リンク先には可能な限りアタックし、必要であれば協会などに所属して被リンクをもらうようにしましょう。
地道な作業ですが、1件1件の被リンクがサイトの力を高めてくれます。
競合サイトよりもいい記事を書くことを心がける
被リンク営業で周りの競合サイトよりもDAが強くなるもしくは遜色ないくらいになったら、いい記事を書くように心がけてください。
SEO記事としていい記事とは次の要素を持つものです。
- きちんとした入れ子構造の構成になっている
- 見出しに対策するキーワードが入っている
- 結論ファーストで書かれている
- 一次情報が含まれている
上記の点についてより詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。
競合サイトを分析できるツール
最後の項目では競合サイトを分析できるツールを紹介します。
おすすめ順に並べたので、ぜひ参考にして自サイトにあった分析ツールを使用してください。
- ウーバーサジェスト:低額で簡単に使えるツール。分析に必要なものはほとんど揃っている。
- ahrefs:プロ仕様の分析ツール。SNSで人気の記事も追える機能がある。被リンクの横断検索が可能
- Semrush:広告やSNSからの流入など全般的なチェックに利用できる。プロ仕様。
- Gyro-n SEO:ランクトラッキングに特化したツール。安価。
上記4つのなかでは、ウーバーサジェストが一番コスパに優れているでしょう。
競合サイトを見つけて無料で分析する方法【4ステップ】
競合サイトを見つけて無料で分析する方法は以下のとおりです。
- 上位を取りたいキーワードで検索を行う
- ウーバーサジェストの無料版を利用する
- 各項目で競合サイトの分析を行う
- 競合サイトに勝てる戦略を考える
それぞれを簡潔に解説していきます。
無料分析方法1.上位を取りたいキーワードで検索を行う
競合サイトを無料で分析するには、まずあなたのサイトで上位を取りたいキーワードを検索する必要があります。
どのキーワードが売上アップや認知度のアップにつながるかを吟味しながら選びましょう。
無料分析方法2.ウーバーサジェストの無料版を利用する
キーワードが決まったらウーバーサジェストの無料版を利用してみてください。
ウーバーサジェストは課金をしなくても利用ができ、機能制限はありつつも十分に活用できます。
無料分析方法3.各項目で競合サイトの分析を行う
ウーバーサジェストと上位を取りたいキーワードが揃ったら、各項目で競合サイトの分析を行います。
上位表示をさせるためには次の項目に絞って調べると良いでしょう。
- 上位表示されているサイトのDA(ドメインオーソリティー)
- 上位表示されているサイトの対策キーワード
- 上位表示されているサイトの被リンク
これらの情報が分かったらまずは模倣するところからスタートしてみることをおすすめします。
無料分析方法4.競合サイトに勝てる戦略を作る
競合サイトの分析ができたら、上位表示するための戦略を作っていきます。
先ほど模倣するところからスタートする点をお伝えしましたが、ブログ内容をそのまま写すのではなく独自性がある戦略を作らなければなりません。
たとえば、被リンクを他のサイトからもらうにしても営業をどのようにしていくのかは独自性を持たせられる点です。
この点を押さえながら競合サイト分析を行い、実行から反省を繰り返せば徐々に効果を発揮するでしょう。
ただ、SEO対策を行い競合サイトを追い抜くには少なくとも1年程度は掛かると考えてください。
競合サイトの見つけ方によくある質問
競合サイトの見つけ方によくある質問は以下のとおりです。
- 競合サイトとは何ですか?
- 競合サイトの分析方法を教えてください
- サイトのキーワードを調べるには何をしたらいいですか?
それぞれ簡潔に回答します。
競合サイトとは何ですか?
競合サイトとは、自身の事業領域と重なっている事業者のホームページです。
対策するキーワードが同じであったり、被リンクの取得先が一緒など、オマージュする模範になるので徹底した分析をすることをおすすめします。
競合サイトの分析方法を教えてください
競合サイトを分析するならウーバーサジェストを導入することをおすすめします。
他のツールでも良いのですが、初心者の方はウーバーサジェストで十分です。
- 流入キーワード
- 被リンク数
- DA(ドメインパワー)
上記3点を分析し、サイト運用の指標にしてください。
サイトのキーワードを調べるには何をしたらいいですか?
サイトが流入を取っているキーワードは基本的にウーバーサジェストで調べられます。
ただ、リアルタイムの指標ではないので、リアルタイムの指標はSearch ConsoleやGoogleAnalyticsを参照する必要があります。
競合サイトを見つけても追いつくまでには時間が掛かる
今回の記事では競合サイトの見つけ方をお伝えしてきましたが、競合サイトを見つけてSEO対策をしようと考えると時間も費用も掛かります。
そのため、まずは売上を確保したいと思ってサイトのSEO対策をしようと考えているなら少し待ったほうがいいと考えられます。
サイトのSEO対策よりも、どちらかというとLPを作って広告運用を行ったほうが売上につながるので、広告を優先してみるのがいいでしょう。
当サイトでは広告運用の方法について詳しくお伝えする動画を配布しているので、気になる方は以下の登録フォームからお進みください。
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