ビジネスでは良くストーリーテリングという手法が使われているが、どのような効果があるのか、と疑問に思われている方も多いはずです。
ストーリーテリングを活用すると、レターやセミナーなどで多くの方に話を聞いてもらいやすくなる効果があります。
当記事では、ストーリーテリングとは何かをお伝えしながら、使い方や構成の作り方を詳しく解説します。
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ビジネスで良く使われるストーリーテリングとは?
ストーリーテリングとは直訳すると「物語を話すこと」ですが、ビジネスシーンでは商品・サービス、理念などを伝える際に活用される手法です。
というのも、人は体験談やエピソードなどの「物語」をベースに話を展開されたほうが、心に響きやすく、納得感を得られやすいからです。
たとえば、Webマーケティングのツールとして活用されるLPでは、お客様の声が必ずといっていいほど掲載されます。
もちろんお客様の声にストーリーテリングの手法は活用されていませんが、誰かのエピソードや体験談を用いると納得感が増すことから、お客様の声が掲載されていると考えてください。
ストーリーテリングは体験談やエピソードを元に、多くの人に対して商品・サービスの良さを分かってもらうためのトーク・ライティング方法です。
ストーリーテリングの基本的な書き方
初心者にもできるストーリーテリングの基本的な書き方は以下のとおりです。
- あなたと同じ出発地点
- 失敗の連続
- 偶然の出会い、発見
- 小さな成功から成功の連続
- 成功のメソッドの確立
- 他の人も次々に成功
- 次はあなたの番です
上記のテンプレートを活用して、見込み客の共感を得ながら感情を揺さぶることを意識してください。
ストーリーテリングの手法はセールスライティングにもプレゼンテーションにも応用できるので、気になる方は実例を確認しましょう。
ストーリーテリングが活用されるビジネスの場面
ストーリーテリングが活用されるビジネスシーンの一例は、次のとおりです。
- プレゼンテーション
- 講演・セミナー
- Web集客(特にLP)
それぞれ解説します。
プレゼンテーション
プレゼンテーションではストーリーテリングの手法が良く活用されます。
一般的にプレゼンテーションでは、まとめた資料を1枚ずつ説明する展開になります。
しかし、この最中にストーリーテリングを活用すると、プレゼンテーションを聞いている方が説明に引き込まれ、商品・サービスの特徴やメリットを深く理解できるはずです。
講演・セミナー
ストーリーテリングが活用されるビジネスシーンに講演・セミナーがあります。
講演・セミナーは多くの聴衆の前で話すことであり、プレゼンテーションよりも大規模なため、飽きない話の展開作りが必要です。
講演・セミナーやウェビナーなど大多数に説明をする際にストーリーテリングは話に集中させる効果を発揮します。
Web集客(特にLP)
不特定多数の見込み客にセールスをするWeb集客でもストーリーテリングは効果を発揮します。
特にLPを活用したWeb集客では、ファーストビューから商品・サービスの紹介をする場面で離脱を少なくできます。
ユーザーがWebサイトに訪れたときにスクロールせずに表示される部分のこと
たとえば、リード文にストーリーテリングを活用した文章を挿入すれば、続きはどうなるのかが気になり、見込み客は続きを読み進めるはずです。
すると、いつのまにかLPの全文を読んでいて、商品・サービスのメリットやベネフィットを理解し、問い合わせに発展します。
ここまで紹介してきたように、ビジネスシーンではストーリーテリングの手法は良く活用され、効果を発揮しています。
ストーリーテリングをビジネスシーンで活用するメリット
ストーリーテリングをビジネスシーンで活用するメリットの一例は以下のとおりです。
- LPなどの続きを見てもらいやすくなる
- 見込み客の共感を得やすくなる
- 心を動かし自然とクリックが発生する
詳しく解説します。
LPなどの続きを見てもらいやすくなる
ストーリーテリングを活用するとLPなどのセールスレターで続きを見てもらいやすくなります。
特にLPは最初のファーストビューでの離脱が多いため、物語を活用し話に引き込むと続きを読んでもらいやすくなります。
見込み客の共感を得やすくなる
見込み客の共感を得やすくなるのもストーリーテリングのメリットです。
ストーリーテリングは、「あなたと同じ位置からスタートした」という共感からスタートすることがほとんどなので、見込み客自身が主人公に自己投影をしやすい構成になっています。
たとえば、ダイエットの商品・サービスを販売するときには、「私も太っていて苦労した」という話からが基本になるはずです。
物語の主人公が見込み客と同じ立ち位置であれば、自己投影が発生し、物語に対する共感を覚えやすくなります。
このようにストーリーテリングには、受け手が語り手に対して共感を覚えやすい構造があります。
心を動かし自然とクリックが発生する
見込み客が共感を覚え、物語を進めていくと心からクリックしたいと感じたまま、クリックが発生します。
見込み客が自身で同じストーリーを味わいたいとなったら、自然と続きが気になり読み進めたくなるはずです。
仮に、ダイエット商品でストーリーテリングを活用したら、「私も主人公のように痩せて未来を変えたい」と見込み客が思ったら、自然とCTAボタンをクリックするでしょう。
このように自然なクリックであれば、商品・サービスの購入率も上がるので、購入ページで無理なセールスをせずに済みます。
ビジネスで活用するストーリーテリングの構成
ビジネスで活用するストーリーテリングの構成は以下のとおりです。
- チャレンジプロット
- クリエイティビティプロット
- コネクションプロット
ストーリーテリングの構成をマスターし、どのような型でも使いこなせるようになりましょう。
チャレンジプロット
チャレンジプロットは一般的に弱者と考えられる主人公が、挑戦をし勝利を掴み取る構成です。
逆境に打ち勝つことは誰しもが夢見ることであり、主人公がチャレンジする様をハラハラと見守り続けます。
たとえば、映画のストーリーでも多い構成であり、ヒット作の多くが同じ構成をしています。
チャレンジプロットはビジネスをスタートしたばかりの方に最適ですし、様々な商品・サービスにも応用が可能です。
クリエイティビティプロット
クリエイティビティプロットは、ある著名人が画期的な発明や発表をする際に活用される構成です。
新しい発明や発表が既存の常識を破壊したり、全く新しい基準を打ち立てる過程を伝えることでチャレンジプロットのようなワクワク感を演出します。
チャレンジプロットと同様に映画でも活用されるストーリー構成なので、Webマーケティングでも十分に活用できます。
コネクションプロット
コネクションプロットは人や社会との繋がりを重視するストーリーテリングの構成です。
ベンチャー企業や巨大企業が社会問題を解決する際に活用する構成であり、商品・サービスが将来どのような価値を生み出すかを伝えます。
ただ、大規模な金額が動くプロジェクトで活用される傾向にあるため、使用頻度も少なくなりがちです。
ビジネスシーンで成功したストーリーテリングの事例
ビジネスシーンで成功したストーリーテリングには複数の種類があります。
その一例を紹介すると以下のとおりです。
- スティーブ・ジョブズ
- 私のお客様の声
それぞれ解説します。
成功事例①スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学スピーチ
スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式でスピーチした内容は今でも伝説になっています。
スティーブ・ジョブズの失敗を元に構成されているスピーチは、チャレンジプロットを活用しています。
あくまで主人公はスティーブ・ジョブズなのですが、随所に「あなたと一緒」という言葉が散りばめられ自己投影ができる内容です。
知名度が高い起業家が若い頃にした失敗を語り、そこから成功への道を示すことで心を動かすスピーチ内容になっています。
成功事例②私のお客様の声
完全なストーリーテリングとは異なりますが、私のサイトのお客様の声でも、コンサルティングを受ける前の失敗や課題を聞いた上で成功への道のりの話が展開されています。
もちろんスティーブ・ジョブズのようにたくさんの人の心を動かす構成ではありませんが、少なくともWeb集客に興味がある方の心は動かせています。
チャレンジプロットの亜種にはなりますが、LPだけでなくWebサイトでもストーリーテリングの基本構成は活用できる点を覚えておきましょう。
ビジネスシーンで使われるストーリーテリングのよくある質問
ビジネスシーンで使われるストーリーテリングのよくある質問を以下2つご紹介します。
- ストーリーテリングの重要性はなぜ重要性なの?
- ストーリーテリングの効果を高めるポイントとは?
それぞれ解説します。
よくある質問①ストーリーテリングはなぜ重要性なの?
人は物語によって物事を深く理解するため、論理的な説明よりも気持ちを揺さぶるストーリーのほうが人を惹きつける魅力があります。
そのため、感情を揺さぶるストーリーテリングは、商談やプレゼン時だけでなく、広告や宣伝にも効果的な手段と言えるでしょう。
よくある質問②ストーリーテリングの効果を高めるポイントとは?
ストーリーテリングの効果を高めるポイントは以下の3つです。
- ターゲットの明確化
- ストーリー性の重視
- 具体的な数字
ストーリーテリングの実践時、具体的なターゲットの人物像「ペルソナ」を意識しましょう。
ストーリーテリングでは、ターゲットがどんな悩みを抱えているのかをリサーチし「属性」「ライフスタイル」「悩み」の3つの要素を踏まえてペルソナを設定しましょう。
また、導入部分に設定したターゲットを取り巻く環境が把握できるようなストーリーを使うのもおすすめです。
なお、客観性をもたせるためには数字やデータなどの明確な数字を使うことも、ストーリーテリングでは重要です。
これらの3つを意識してストーリーテリングの効果を高めましょう。
ビジネスで活用されるストーリーテリングまとめ
今回の記事ではビジネスで活用されるストーリーテリングの概要をお伝えしてきました。
ストーリーテリングは文字や声といったツールは違えど、ビジネスシーンで多く活用される話の構成です。
物語にすることで、見込み客の反応を上げられ、商品・サービスの購入に繋げられる基本のスキルなので、ぜひ身につけましょう。
ストーリーテリングのスキルを身につけ、問い合わせ増加を目指したい場合は、以下の動画も見てみると効果的です。