店舗やサロンへの集客と言っても、店舗・自宅などへ直接足を運んでもらいお客様に来店をしてもらう、「店舗型(自宅型)サロン集客」と、オンライン上で全て完結させることができる「オンラインサロン集客」があります。
今回は、比較的に規模が小さめの「店舗集客・(自宅型)サロン集客」について、集客を成功させる3つの考え方をお伝えしていきます。
先に結論をお伝えすると、「集客できないサロン(店舗)は、集客できないやり方で頑張り続けている」ということです。
商品、サービスなどに問題がある訳ではなく、根本的な「集客方法」が間違っている方も多いので、まずは集客を成功させる3つのポイントについて覚えておいてください。
- ①興味がある人に「知ってもらい覚えてもらう」店舗&サロン集客方法
- ②お客様から「選ばれる」情報発信の方法を知る
- ③何度も「リピートしてもらえる」集客方法を知る
この3つは基本で、昔はできていたのに、今はできていないなーってこともあるはずです。
3つの項目を一つずつ詳しく説明していきますので、自分のビジネスに当てはめて進めてもらえるとイメージがしやすいはずです!
成果を出しているクライアントさんでも、最初はこの3つを強化していくための「仕掛け・仕組み」を作ってもらっていますよ!
目次(タップでジャンプ)
興味がある人に「知ってもらい覚えてもらう」店舗&サロン集客方法
集客の大前提として、まずは「知ってもらうこと」が非常に重要です。
知ってもらわないことには、来店してもらえる可能性はないので、まずは知ってもらうことにフォーカスしていきましょう。
①-1:広告を使った「短期集客」を覚えよう
今回紹介する初心者向けの短期集客は「時間はかからないけどお金がかかる集客方法」です。
- ホットペッパーなどの外部メディア広告
- インターネット広告
- 新聞チラシ広告 など
お金は発生しますが、早く情報を届けるには非常に効果的な集客方法です。
特に、インターネット広告を使った集客は「地域」「年代」「性別」「趣味・思考」など、ターゲットを絞って広告を配信することができるので、集めたいお客様へ広告が配信できて非常に効果が高いです。
実際、私のクライアントでもインターネット広告の集客方法を取り入れて、売上げを3倍5倍とアップさせているクライアントも少なくありません。
広告などを使った集客は、集客をしたい時期などタイミングを見計らって実施していくと、より効果が見込めます。
①-2:メディアを構築する「長期集客」を覚えよう
初心者向けの長期集客は「お金はかからないけど、時間がかかる集客方法」です。
- SNSを活用したブランディング集客
- ブログやホームページのSEO対策をした集客
- Googleビジネスプロフィールを活用した集客
この3つの集客方法のメリットは、何と言っても費用がほとんどかからないことです。
SNSは基本的に無料ですし、ブログやHPはサーバー&ドメイン代で年間1~2万円程度ではじめることができ、Googleビジネスプロフィールは無料です。
事業を立ち上げた当初は、広告費などもそれほど使えないと思いますので、自分の労力だけで補うことができる集客方法も実践していきましょう。
①-3:短期集客と長期集客を並行して行おう
「短期的集客」「長期的集客」どちらが良いのかは、現在のサロンの状況によって変わってくるので一概には言えませんが、私がいつもお伝えしていることは、「できれば並行してやる」ということです。
広告やSNSだけだと、更新をストップすれば、集客効果は薄くなってしまいますし、広告やSNSの媒体に依存してしまいます。
しかし、ブログやHPをしっかり作って育てておけば、長期的に検索結果からのアクセスを集めることができるようになり集客に困りにくくなります。
両方やるのはもちろん大変ですが、事業は長期的と短期的な両方の目線で捉えていくと良いでしょう。
①-4:覚えてもらうための仕組みを知ろう
せっかくお店のことを知ってもらったのであれば、覚えておいてもらうことが大事です。忘れられたらその後に繋がりませんから…
知ってもらった段階で、SNSをフォローしてもらったり、メールアドレスやLINEなどのリストを取得して連絡ができる状態(リストマーケティング)を作って、継続的に接触できる状態を作っておくことが重要です。
→リストマーケティングを成功させる7ステップ!考え方とやり方を勉強しよう
そして、接触回数が増せば「ザイオンス効果(単純接触効果)」が働き、心理効果で親近感が増していきます。
そうすることで、フッとしたときにあなたの商品やお店のことを思い出して使ってもらえる可能性も高くなります。
→心理トリガーでマーケティングを制す!面白いほど商品が売れる秘訣!
ここまでは「知ってもらって覚えてもらう」についてお伝えしてきましたが、次は「選んでもらう」について詳しく説明していきます。
個人経営の店舗やサロンが「お客様から選ばれる」情報発信の方法
数年前と比べて、オンラインを活用して集客をする人は圧倒的に増えましたよね。
そんな中で、他の事業者ではなく「自分を選んでもらえる確率を上げる」ための方法を知っておくことで、競合他社に悩まされず、集客をすることができるようになります。
お客様自身も、どこのサービスを利用すれば良いのかは使ってみないと分からないのも事実です。そんな状態のお客様から選ばれる方法を理解しておきましょう。
②-1:強み・特徴を前面に出した情報を発信しよう
あなたのサービスの強みや特徴は何ですか?まずはこの部分を明確にして、その強みや特徴を発信していきましょう。
簡単な例えですが、パーマが上手な美容室の場合、
「○○美容室」という名前だけよりも、「パーマの満足度96%!モテるパーマは○○美容室で!」と強みや特徴をPRすることで、
- パーマが上手なんだろうな~
- ほとんどの人が満足してるんだな~
と、お客様に印象付けることができて、パーマで印象を変えて可愛く(カッコよく)なりたいと思っている人に届きやすい発信になります。
このように、強みや特徴を前面に出してPRしていくことで、競合に負けないポジショニングを作っていくことができます。
ポジショニングに関しては、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
→飲食店や店舗がWeb集客を成功させる方法!3つの事前確認と考え方
②-2:お客様の不安を取り除く情報を発信しよう
特に新規のお客様の場合、ほとんどが不安な状態です。
あなたも過去、初めて行く場所や初めて人に会う時に、緊張したり不安になったことがあるのではないでしょうか?
新規のお客様も実はそれと同じ状況だということです。
不安の要素は、商品やサービスによって違いますが、あなたが気にならない小さなことがお客様の不安だったりもします。
例えば、
- どんな人が対応してくれるのか?→顔写真付きでスタッフ紹介をする
- 車の駐車場はあるか?→駐車場の有無と地図をHPに表示させる
- カード決済は対応しているか?→対応の有無と対応ブランドを表示する
などなど、言い出したらキリがないのも事実ですが、少しでもお客様に分かりやすく安心してもらえる状況を作っておきましょう。
自分のお店やサロンで、お客様がどんな不安を持っていたのかを知りたい場合は、初来店時のアンケートなどで「不安だったことは?」などの質問を入れておくと良いでしょう。
お客様の生の声は、非常に重要な改善ポイントになることもあります。
②-3:ベネフィットを伝え未来が想像できる情報を発信しよう
お客様があなたのお店やサロンに来てサービスを利用してくれることで、「どんな未来が待っているのか?」を、よりリアルに伝えていきましょう。
これはメリットとは違い「ベネフィット」の部分になります。
→ベネフィットの意味とは?Webマーケティングで活用して集客する方法
ベネフィットを伝えるときは、「感情的ベネフィット」「機能的ベネフィット」を上手く使い分けて、ビフォーアフターの画像や、お客様の声の動画など、理想のペルソナを引き寄せやすいものを使うと良いですね。
②-4:お得感を感じるキャンペーンや特典を作ろう
新規のお客様に対しては「新規限定のキャンペーンや特典」などを用意しておきましょう。
私も過去に経験がありますが、期間限定のキャンペーンや特典などで商品を購入してしまったこともあります。
人は何かを購入するときに、キャンペーンが開催されていたり、特典がある方が、購入に対して背中が押されて商品を購入しやすくなる傾向があります。
ポイントとしては、ありふれた一般的な特典よりも、「え?そんなに?」「なんか面白そう!」と思ってもらえる「面白いキャンペーン」「驚くような特典」を考えてみましょう。
それだけでも他店と差別化することができますよ!
店舗やサロンで何度も「リピートしてもらえる」集客方法
ほとんどの店舗やサロンは、お客様が長期的に継続的に通い続けてくれるお店にしたいと思っているはずです。
ただ、リピートしてもらう方法を知らないと、1回限りのお客様が増えてしまって、ずっと新規のお客様を集め続けないといけません。
そうなってしまってはビジネスとして非常に大変な思いをすることになるので、リピートしてもらうための「仕掛けや仕組み」をしっかりと作っておきましょう。
③-1:定期的に接触して関係を構築しよう
接触の重要性は「①-4:覚えてもらうための仕組みを知ろう」でも説明しましたが、人は忘れる生き物です。
忘れられないためにも、定期的に接触をして関係を構築しておく必要があります。
そこでサロンや店舗などで取り入れるべきなのが「LINE公式アカウント」です。
LINEは日本で9,000万人以上が利用する、最大のコミュニケーションツールです。
このLINEを使って、1回のメッセージ配信で100人、1,000人のお客様へ一斉に情報を配信することができますし、クーポンを発行したり、予約を受け付けたり、簡易的なHPとして利用したり。と、非常に便利に使えます。
リピートのお客様を増やしたいと考えている方は、必ず導入するようにしましょう。
③-2:誰のためのサービスなのかを明確にしよう
「このサービスは私のためのサービスだ!」と、お客様に思ってもらうことができれば、価格が多少高かったとしても継続してサービスを利用してくれます。
例えば、また美容室の例で説明すると、
「すぐにパーマが落ちてしまうあなたへ!」というターゲットコールを設置した場合、パーマがかかりにくかったり、直ぐに落ちてしまう人が「あ、私のことだ!」と感じてカクテルパーティー効果が生まれサービスを継続的に使用してくれる可能背が高くなります。
※カクテルパーティー効果…自分に関係する情報、興味のある情報へ意識が動く現象。
そして、サービスが気に入ってもらえれば継続して利用してくれるようになります。
③-3:継続することで得られる未来を伝えよう
ここまででベネフィットについて説明しましたが、ここでは「リピートしてもらうためのベネフィット」です。
どういう事かと言うと、例えば、
- 1年間通えば○○(ベネフィット)になれますよ!
- 月に2回通えば○○(ベネフィット)になって▲▲(悩み)が解消されますよ!
このように、「継続することで得られる未来」をどんどん伝えていきましょう。
そして理解をしてもらったところで「10回分の回数券で1回お得なプラン」などを提案すると良いですね。
「継続することで得られる未来」を理解してもらっていない段階で、「10回分の回数券で1回お得なプラン」などを提案しても、お客様は納得しにくいですよね。
しっかりと、「継続することで得られる未来(ベネフィット)」を伝えて、リピートしてもらえる仕掛けを作っていきましょう。
→ベネフィットの意味とは?Webマーケティングで活用して集客する方法
店舗や自宅サロンで集客を成功させる3ステップついて最後に
今回は、個人経営の店舗や自宅サロンなど、比較的に規模が小さめの事業者向けの集客方法について説明しました。
大きな企業や複数店舗を経営するお店は、比較的に資金力も豊富で認知度も高く、そういった企業と同じ土俵で同じような戦略で戦っても勝機はありません。
逆に小さなお店だからこそ、小回りが利いて柔軟に対応することができるはずです。
だからこそしっかり戦略を練って、競合と差別化したポジションを取って、ファンになっていただけるようなお客様に寄り添った運営を心掛けていきましょう。